ADDressで大人気の「鎌倉B邸」。森に囲まれた素晴らしい拠点であることに加え、魅力的な家守さんのファンが全国に多数います。そんな家守さんが鎌倉B邸を運営する上で大切にしていることを伺いました。また、鎌倉B邸で築いたコミュニティをいかに大切に思っているかもインタビューを通して伝わってきましたよ。(ADDress編集部:トリコ)

ーーADDress会員を経て家守さんを始めたきっかけは?

定住先を探してたんです。会員の方に「鎌倉B邸が空くよ」って聞いて、応募してみようっていう感じです。

ーー鎌倉B邸ってどんなイメージでしたか?

素敵なところ、ですね。鎌倉B邸に滞在したことはありませんでしたが、「鎌倉B邸はとってもいいところだ」って、会う会員さんが皆さん口々におっしゃってましたので、良いイメージを持ってました。

ーー家守さんを始めてどれくらいになりました?

2024年2月から鎌倉B邸の家守を始めて2年半になります。それまでは1年間、アドレスホッピングで関西と関東を行ったり来たりしてました。東京に知り合いがいるので、静岡とか名古屋とか泊まり歩いてました。鎌倉は観光で来たことがあったけど、北鎌倉は降りたこともなかったです。

ーー家守が決定してから、いざ鎌倉B邸へ。

決まってから初めて鎌倉B邸に向かったんですが、最初は道に迷って鎌倉B邸にたどり着けませんでした。家とは違う方面の出口を出ちゃったり。

ーー鎌倉B邸に最初たどり着いた時の第一印象は?

別荘みたいだなぁと。森に囲まれて、鳥の鳴き声が聞こえて、すごくいいところだな、と思いました。

ーーWEBや口コミでしか知らなかった鎌倉B邸。滞在してどんな魅力を発見されましたか?

そうですね。共有スペースが素晴らしいと思ってます。設計された方が、おそらくすごく考えたんだなって思うんですけど、距離感が絶妙です。人との距離感。狭すぎず広すぎず、1人にもなれるし、話すこともできるっていう設計になっているので、心地よく過ごせます。

狭すぎるとプレッシャーになるし、逆に広すぎると話しづらいので、なんかちょうどいいんですよね。

共有スペースは天井が吹き抜けになってて開放感があるし、窓が大きく取られてて、緑が常に目に入っているので、森の中に住んでるような雰囲気があります。自然と交流が生まれるし、一人でゆっくりもできる。思い思いの過ごし方ができるっていうのは、建物のおかげだと感じます。

ーー鎌倉B邸周辺の環境はどうでしたか?

真夜中まで話していても迷惑にならないぐらい周りの家が離れているので圧迫感がないです。あと静かですね。駅近なのに、電車の踏切の音ぐらいしか聞こえない。僕も音は苦手なので拠点にテレビもないですし、静かなのは助かってます。

でも無音っていうわけじゃなくて、鳥の鳴き声とかリスとか、あと風で森が揺れてるような音とかしますし、とても癒されます。

ーー鎌倉B邸を運営していく上で大切にしていることは?鎌倉B邸はとても居心地がよく、全国に鎌倉B邸の家守さんファンがいるように思います。

ほんとですか?笑。家守としてまだまだ未熟ですが、そう思っていただけるのはとても嬉しいです。まず最初に意識しているのは、恥ずかしいんですけど、家守である前に一会員として鎌倉B邸で楽しく過ごしたいと思ってるんですよね。だからまず、自分が気持ちよくいれることを優先しています。そして僕と同じように、来る方にも気持ちよく過ごしてほしいなと。

鎌倉B邸には、いろんなタイプの方がいらっしゃいます。初めての方もいますし、喋りたい人もいれば、話しかけないでほしいっていう方もいると思うんです。話したい人の中でも、仕事が忙しくなっちゃって余裕がない時もあるので。

全ての人に通じる接し方ってないと思っています。なので、会員のみなさんが思い思い好きに過ごせるように、圧を与えないとか、気を遣わせないとかを意識しています。僕も好きに過ごしてるので、それが伝われば「好きに過ごしていいんだ」ってなる気もしますし。決して無理はせず、困ってたら話しかけますけど、無理に話しかけようとは思っていません。。結果、最後まで話さない人もいますし、僕を家守さんと認識してなかった人もいるぐらいです。多分、最初は僕が家守だってわからないと思います。途中で気づいたとか。名乗って初めて、みたいなことがよくあるので。ただ、「話しかけてほしかった」っていう意見も聞いたことがあって、なかなか難しいですけどね。そこをうまく察知できるようになるのが今の課題ですが、自由で自然な雰囲気を大切にしたいので、無理には話さないようにしてますね。

ーー鎌倉B邸のあの和やかな雰囲気は、自然と生まれているのでしょうか?

そうですね。ゲリラ的にご飯会をやったり、焚き火をやったりはしますけど、それも意図してっていうよりかは、たまたまだったりしますね。コミュニティを作ろうって常に意識してるわけではないので、運が良ければイベントがあるという感じになってます。ただ、少なくとも気持ちよく過ごしてほしいので、何かこう話したいなっていう雰囲気を感じれば話すようにしています。

あと、共有スペースに何人かいて、自分が誰かと話している時に、一人ちょっと疎外感がある、同じスペースにいるのに話していないっていう人がいる時は、話を振ったりもします。

ーーはい。私も自然とコミュニティの輪に入れたなという印象を持ちました。

肩身が狭い思いをしたくないじゃないですか。なので話は振ってます。でも2人組や家族とかで来られている場合は、あえて話を振らなくてもそこで完結してるので、話さなかったり。だから考えてみれば、自分が思ってるより気は遣ってる気がします笑。

ーー個人で来た方が気持ちよく過ごせるように、すごく目配りされてますね。

そうかもしれません。。僕が1年間、いろいろな拠点を会員として回っていた時に、正直、合わない拠点もありました。合わない拠点は、─自分が忙しい時でも、いろいろ誘ってくださる。嬉しいんですけど、ちょっと圧を感じてしまったり、行きづらくなったりとかありました。逆に、会話に入りたいけど、ずっと仲良い人たちで話していて、自分が入れないから仕方なく部屋に戻るとかあったので、多分その経験が生きてるような気がします。

でも、この拠点がやっぱり素晴らしいんですよ。あの空間の取り方とか環境が素晴らしいので、僕はちょっとプラスアルファするぐらいだと思っています。家守が目立つ必要はない拠点なんですよね。黒子というか。それは意識してますね。

ーー鎌倉B邸はハード面でもコミュニケーションが生まれやすい空間ですし、且つ家守さんが目配りもきちんと行っているから、過ごしやすいのでしょうね。

過ごしやすいとか風通しがいいって言われるのは、そのあたりかなと思います。あと、目に入る情報を極力なくしたいので、掲示物とか最低限以外は貼ってないですね。「静かにしましょう」とか「こう使ってください」とか全部剥がしてますし、整理整頓もなるべくすっきりさせて、余分なものは定期的に取り除くようにしてます。

ーーたしかに、すっきりした空間に入るから、すっきりした状態にして帰ろうって思いました。

ありがたいですね。はい、そうですね。なるべく整理整頓してます。それでも、やっぱり難しいとこありますけど。大きい拠点ですから。

ーー一番印象に残っている会員さんとのエピソードはありますか?

そうですね。2年半ぐらいいると、いっぱいありますね。パッと思いついたのは、焚き火をやってた時に、みんなで火を囲んで、椅子を並べて、あったかい飲み物を用意して、火を見ながら、まあいろいろ話してたんですよね。途中、「人生とは」みたいな話になって深く話したのが思い出です。

ADDressの良さって、勤務先や肩書きも関係なく、「会員」っていう共通点だけで、いろんな世代の人やいろんなバックグラウンドの人がざっくばらんに話せることだと思うんです。しがらみなく話せるのって、なかなかないと思うので。そうすると、いろんな方の人生に触れることができる。二十代前半でキャリアや将来に悩んでる人もいれば、もう定年退職して、いろんなことがあったけど楽しくやってる人もいたりとか。定年してから自分の趣味でYouTubeを始めたとか、いろんな方がいるんですけど、それを交換しているだけでも、やっぱり刺激になる。そういう、ここにしかない出会いとか触れ合いみたいなのが、やっぱり印象に残ってます。

結論、「人生なんとかなるな」みたいな感じになるんですよね。いろんな方のいろんな話を聞くと、悩んでるけど時間は過ぎていくし、いずれ思い出になるんだな、と。人生の先輩から学ぶことも多いし、逆に僕より若い方から、好きなことにチャレンジする姿勢を学べたりもします。楽しいですね。

ーー家守さんをして得た学びは?

なんですかね。自分の理解を超えた人やとっつきにくいと感じる人にもいっぱい会うんですよ。でも、たくさん話していると、共通してるところが必ず見つかります。雰囲気や見た目、思い込みとかで人を判断しないようになりました。理解するように努めれば、絶対どこか自分と似たようなとこがあります。違いを受け入れる能力が上がった気がしますね。

例えば、スピリチュアルの強い方とか結構いらっしゃって、これまでそういう方と関わりがなかったんですけど。やっぱり「何回も生まれ変わる」とか「実はみんな宇宙人だ」とか、いろんなことを言われるわけで、正直入ってこないんですけど、「入ってこないです」って素直に言いながら話していくと、その人はその人で別の人生を歩んでるわけで、なんか共感できる部分というか伝わってくる部分もあるんですよね。「多分、違う人生だったら自分も分かる気がするな」とか。そうなると、なんですかね、排他的ではなくなるというか、面白いなと思えるし。

あと、コミュニケーションのズレが多い相手だと、話がうまく弾まないとか、やっぱりあると思うんですよ。相性っていうんですかね。相性が自分とは良くないだろうなという方でも、話してると合うようになってきたり。距離感がちょっと違って、ちょっと抵抗を感じるような方でも、話して一緒に暮らしてると、それほどでもないというか。普通はみんな、自分の好きな人や合う人としか過ごさなくなっていくはず。それが問答無用に、普段会わないタイプの人や相性がおそらく良くない人とも一緒に暮らすので、その学びは大きかったですね。

でも、みんなが友達とはならないですよ。やっぱり合わない人はいるな、っていうのも学びです。でも、そこのキャパが広がったっていうのは感じます。2年半、ほぼ毎日新しい人と会ってますので。

ーー会員さん同士が繋がって、仲間になってよかったなというエピソードは?

鎌倉B邸を気に入って何回も来てくれる方が多いので、その方同士がまた繋がっていって、一緒に遊びに行ったとか、みんなでどこか出かけるとかあります。そこでビジネスが生まれたりとかも。

ーーどんなビジネスが生まれたんですか?

例えば僕なんかは、デザイナーさんにデザインを発注しましたね。SNSのマーケをやってる方と、それに困ってる方が繋がって、アドバイスをしたりというのもあります。フリーランスの方がADDressは多いですからね。

ーー会員さんと地域をつないだりもされていますか?

地域のお店さんに飛び込んで話すとかはないんですけど、おすすめのお店や、お祭りの案内をしたりはします。「茶飯事」さんっていう、すぐ近くの料亭さんと前の家守さんがすごく仲良くしてたっていう関係もあって、そこでADDress会員って言うと、ちょっとサービスしてくれたり、っていうのが続いてたりしますね。あと、近くの円覚寺の朝の座禅とか。相当数の方が鎌倉B邸から足を運んでいると思います。

移住を考えている方も結構いらっしゃいます。鎌倉のいいところを教えてあげて、その周辺で家を探しましたという話もあります。そういう光景もできてるんじゃないですかね。

ーーADDressのコミュニティを大切にされている家守さんの想いを知りたいです。

そうですね。僕は人との距離を自然とはかるタイプなので、うまくやれているとしたら、距離感を守っているからだと思います。人と距離を取るのが割と慣れている。家守になる前は、行くところ行くところで繋がって、楽しければそれでいいし、そこを自分が離れたらコミュニティは自然となくなっていくもの、っていう、割とフラットな考え方をしてました。それが自由な心地よさを生んでいる気がするので、大切にしたいと思ってます。。

でも、ADDressで今一緒に住んでいる人たちと長く暮らして、リピーターさんと仲良くなってきて、やっぱり「居場所」っていうのは重要なんだなって思いましたね。どこに行ってもなくしたくないものっていうのが、コミュニティとしてあると、安心するっていう感じですかね。受け入れられている安心感っていうんですか。家族がいると、そんな感じになるのかもしれないですね。分かってもらってるし、自分もその人たちのことを分かっているっていう、深いコミュニティができると、戻りたくなりますし、日頃あったことを共有したいなと思いますし、なんかそういうものは、とても大事にしたいなと思いますね。

なかなか、そういうコミュニティって狙って作れるもんじゃないので。職場でもなかなか作れないだろうし。年齢を重ねると友達が作りにくいとかも、あると思いますしね。。

例えば、うちに来てくれた方で、うちを気に入ってリピーターになって、うちの固定住人とすごく仲良くなって一緒に住む話を考えてたりとか。そうやって、コミュニティが生まれたりする。そういうのって、アドレスを使ってなかったら多分なかったと思うし、探しに行けるものでもないです。うちは交流も盛んだし、そういったことが自然と生まれやすい拠点なのかなと思います。そうやって一人でも多く大切な人が見つかったり、コミュニティができたりすると、素晴らしいですよね。実際にうちで出会って結婚した夫婦もいます。

ーーやりがいを感じている?

やりがいまで言うと言い過ぎかもしれないですが、充実してます。。僕は正直、家守って存在感が無くてもいいし、最低限心地よく過ごせるサポートができればいいと思っています。拠点が素晴らしすぎるので、今の拠点においては、ですけど。だから、常にモチベーション高くやってるっていう感じではないんですよ。でも楽しいですね。楽しんで暮らしてます。この機会をくださったアドレスさんには、本当に感謝しています。

ーー鎌倉B邸とは、今の家守さんにとって一言で言うと?

うーん、なんですかね。コミュニティ感は特にないんですよね。いろんな人が出入りするところですし、固定住人もいますが、日々暮らす人は入れ替わってて、常に新しい空気が流れている感じがします。敢えて一言で言うなら、「自然」じゃないですか。自然に囲まれているって意味でもそうですし。

自然と人が行き交って、話や関係が自然に生まれるっていう偶発的なものをたくさん見てきてます。僕は無理して会話をするのはあんまり好きではなくて、心地いいなら会話は生まれなくてもいいと思ってます。ただ、風通しを良くしておくと、勝手に会話が生まれて、自然な交流が生まれるので。鎌倉B邸の良さは、自然なところ、違和感がないというか、不自然ではないところかなと思います。

ーー私も鎌倉B邸に滞在して、「自然」という言葉がとても腑に落ちました。

ありがとうございます。とても嬉しいですね。みなさんが自然体でいられるような拠点が理想です。僕もずっと自然体ですし、決して無理はしないようにしてます。無理しようと思ったら、多分続かないですね。

ーー鎌倉B邸でどんな過ごし方をしてほしいですか?

自然に、気楽に過ごせるといいですよね。肩の荷を下ろすというか。普段それこそ、都心で音がうるさいとか、人との距離が近いとか、疲れることってあるじゃないですか。常にコンクリートに囲まれてるとか、気分が滅入りますし。

そういう方にとって、鎌倉B邸は息抜きできますよね。自然の中にあるし。だから、自分らしくのびのび過ごしてほしいです。読書に没頭するでもいいし、交流するでもいいし、グダグダするでもいいし。そのポテンシャルはある拠点だと思います。日常の喧騒から離れて、一番いい時の自分に戻れるようなところだったらいいかなと思います。

実際に、たまに来てリフレッシュして帰るって方も結構いらっしゃいます。月に1回リフレッシュしに来るとか。都内からも近いし、アクセスも良いですしね。あと、運が良ければご飯会もあります。他にも、焚き火とか、庭で取れた栗をみんなで剥いて食べたり、焼き芋を焼いたり、タケノコを掘って湯がいてみんなで食べたり、自然を満喫するにはお勧めの拠点です。

本当にありがたいですよ。まだまだポテンシャルある拠点なので。いやー、つくづく素晴らしい拠点だなと思います笑。

ーー今日は「距離感」カウンター、「自然」カウンターを連打しました。

カウンター笑。自分が逆の立場だった自然に、好きに過ごしたいと思うだろうから、これからも自然で風通しのいい拠点を追求していきたいと思っています。ぜひ気軽に遊びにきていただけたら嬉しいです。

ーーありがとうございました。

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