戻りたいと思える場所増えていく、という豊かさ【会員インタビュー】後藤敦子さん

最近1つの家に連続して半月・1ヶ月以上滞在する会員さんが増えてきています。(長期滞在の魅力や使い方はこちらのページもご覧ください。)

いままであまりいなかったタイプの利用の仕方だったため、今回からインタビューを実施しはじめました。

その第1弾として、後藤敦子さんにインタビューにご協力いただきました。

後藤さんは、仕事の関係で海外勤務のためにビザを取得していたとのことですが、スケジュールに変更があったため、ADDressを利用することになったそうです。

いったいどのような使い方をされているのか?、長期滞在とは?そのあたりについて色々とお話しを伺いました。

きっかけは、ビザ取得の遅れ

———— ADDressをはじめたきっかけを教えてください。

現在は商社で働いています。

その関係で当初は海外で生活することも考え、就労ビザの取得を進めていました。

ただ、就労ビザがなかなか降りなくて。

その間にどこか借りようかとも思っていたんですけど、今後就労ビザが降りたら、取得後1ヶ月以内に入国しなきゃいけないので、(賃貸を)契約をするのは難しいと思い何か良い方法を探していました。

そんな中、アドレスを教えてもらい「こんなサービスがあるんだったら、これまで住んだことないところに行ってみたいな」と思うようになりました。

また、海外からお客さんが来る時にアテンドの必要があり、柔軟に対応する必要もあるので、キャンセル・変更がしやすいこともありがたくて、アドレスに入会させていただいきました。

———— 最初の滞在先はどのように決めましたか?

最初の家は、自分も住んだこともない、日本人が誰もが1回は住んでみたいと思える京都の中から、京都伏見A邸を予約させていただきました。

はじめてのADDress利用だったので、何もわからずだったんですけど、全てが私の理想に限りなく近かったです。

予約する際に求めてたのは、「仕事に集中して取り組める」、「仕事の合間にストレス解消で走ったりできる」、あとやっぱり女性なので「安心して過ごせる」などでしたが、それが完全に叶ったのが伏見だったと思います。

家守の存在が、長期滞在に安心感を与えてくれた

———— 理想的な暮らしができた要因はなんだったのでしょうか?

要因の一つに、家守の藤田さんの存在がすごく大きかったです。

飄々としてる感じですが、聞いたことに関しては120%答えてもらえます。

近いわけでもなく遠いわけでもなくっていう絶妙な距離感でした。

私みたいにワーケーションしたい方であれば、常駐の家守さんがいて、安心して過ごせるっていうのが、長期滞在には一番望ましいのかなって思いました。

また、水回り、特にお風呂とかがそうなのですが、家を清潔に保ってくださるんですよね。

滞在される方々にも、いい感じに清掃を促してくれるので綺麗になっているのかなと感じました。

利用歴の長い先輩会員さんたちも「普段から掃除機をかけよう」とか、「気が付いたらやりましょう」って言ってくれて、いい循環が生まれている気がします。

また、伏見は個室も広かったので、キャリーケースを広げても十分なスペースがありました。

光も入る明るい部屋で、広げても気にならないほどで、仕事にも集中して取り組めたことも大きな要因でした。

———— 荷物はどの程度持ってきていますか?

20kgのキャリーケースを持ち運んでいます。仕事道具が1/4、運動するための服・靴が1/4、残りが洋服や化粧品類などです。不足があれば、東京の家や福岡の実家に取りに帰っています。

私服は自分がご機嫌に保てるものしか持ち歩いてないので、衣服とかは少な目だと思います。

———— 1日の過ごし方はどのような感じでしょうか?

仕事柄、欧州と日本のお客さんがいるのですが、朝起きて、7時から9時まで仕事をして、一区切りついたらそこから走りに行ってました。帰りがてら、スーパーに寄って地元の野菜を買ったり、2〜3時間ぐらい遊んだりします。帰ってからは、シャワーを浴びて、そこからまた仕事をちょっとします。

18時くらいから欧州のお客さんとのやり取りが増えてちょっと忙しくなるので、それまでに夕飯を済ませていました。18時以降は仕事に集中してすごく特に何もなければ、22時くらいに仕事を終えて寝る感じです。

———— やはり自炊率は高かったのでしょうか?

そうですね。伏見は商店街やスーパーに歩いて行けるので、よく買って帰っていました。また、伏見はヘビーユーザーの先輩会員さんがよく料理をしているので、みんなで一緒にご飯を食べたりもしていました。

先輩会員の方々に自炊について色々と教えてもらいました。例えば、皆さん自分の調味料セットをお持ちになられていて「塩と油は絶対使い慣れたものを持ってくるべき」などおもしろい話を教えていただきました。

3週間の滞在で、様々な出会いや繋がりつながりが生まれた

———— 同じタイミングで過ごされた会員さんとはいかがでしたか?

伏見には3週間くらいお世話になったんですけど、中でもあるご夫婦の方々、岩手県の女の子、大阪の方の女性の方とはめちゃくちゃ仲良くなって、色々と連絡させてもらっています。

もちろん人間なので、合う合わないというのはあると思うのですが、個室に戻ることで適度な距離が取れますし、逆にあえてここで盛り上がる!みたいな風にどっちも選べる感じがすごく良かったです。それも多分この(伏見の)空間のおかげだと思います。

私が滞在中に、一人の方がもう一度滞在しに来てくださったんですよ。「私ここにいるからどうぞ」みたいな感じで伝えたら、また来てくれることになり。そういうのはアドレスの良いところだなと思いました。

———— まだ、2拠点ですが、ADDressを利用された感想はありますか?

大人の方ほどこういうサービスがより使えそうな気がします。若い時って観光に行ったらずっと観光したいじゃないですか。朝から晩まで。大人になると今日はこれが見れたらいいかなみたいな、あんまり欲張らず、それでゆっくりその場所にいたり人と話したりできればいいので。そういう価値観を持った人は楽しめるのかなと思います。

また、滞在中に色々な方と話したんですけど、皆さん本当にこの場所がお好きみたいで月に1回とかですけど絶対ここ、みたいな方もいらっしゃいました。だからみんな1回滞在したら、もうみんなここがいいっておっしゃってて、次もここみたいな。私もそうですけど、あったらもう迷わずここに行きたいと思います

ADDressを使うことで、地域の良さを誰かに伝えることができるようになった

———— 今後長期滞在をしてみたい場所はありますか?

会社の上司からは、国内であれば(離島以外では)どこでもいいよと伝えられていますが、本当は離島に行きたいんですよね。

どこにでも行けるんだったら、自分が普段は住めないところに住んでみたいです。

また、海外の方との日常会話の中で地域のことについて絶対聞かれるので、そういうおもしろそうな地域も行きたいです。

「日本の一番北に行きました」とか、そういう話をすると結構盛り上がるので。

例えば京都は出張で何回か来ていますが、予定も埋まっててなかなか廻れず、聞かれても答えられなかったんですよね。

伏見滞在のときは、伏見稲荷神社まで歩いて2回ほど行ったんですが、やっぱり自分の足で歩いた方が地域のことがわかるんですよね。

多分今度は絶対案内できると思います。

———— 最後に、これから長期滞在をはじめようとする方々に一言お願いします。

私はまだ2つの家しか利用していないので、偉そうなことも言えないんですけど、「適度な緊張感」をもし欲しいという方であれば、得られる環境だと思います。

実家や家にいると家族としか住まないので、ある意味気心が知れているので気を遣わなくなりますよね。

でもADDressで一緒に住む方って、どんなに仲良くなっても別の方なので、適度な緊張感があります。

それがかえって心地良かったりするし、それを守ってれば、会員の方々から色々なことを教えてもらえるので、新しいことを吸収したい方にはぜひおすすめです。

通常のシェアハウスと違って、万が一合わないなと思った時でも、300以上の家の中から自分にあった家を探すこともできます。

自分の家でもないけど、戻りたいなと思える場所が増えていくというのは私は豊かなことなんじゃないかなと思っています。

———— ありがとうございました。

この記事を書いた人

坪山励

ADDressの一級建築士。ADDressの拠点開発事業部に所属し、オリジナル物件の立ち上げや、運用開始後の管理・運用を担当。直近では、長期滞在プロジェクトを推進するため、インタビューも実施しています。