生活を変え、出会う人が変わった。ADDress生活4年目の日々の暮らしと出会い。【会員インタビュー】塩原弘洋さん

今回インタビューにご協力いただいた塩原弘洋さんは、3年ほど前から、会員である妻の亜希子さんと一緒に、同伴制度を利用し、ADDressの家を回っています。

今年8月から弘洋(ひろし)さん自身もADDress会員となり、夫婦で月の半分をADDressの家で暮らしているといいます。

そんなADDress生活の中で出会った人との思い出や、夫婦二人で生活するからこその家の選び方のポイントなど、3年間の経験をもとにお話しいただきました。

制約があっても大丈夫。2人で無理のない家選び、エリア選びのポイント。

妻はもともとリモートワークでしたが、緊急事態宣言を機に、私もフルリモートになりました。

所沢にある自宅は、大人二人が在宅ワークをする前提の家ではなかったため、最初はコワーキングスペースなどを探していました。

調べていく中でADDressに出会ったのですが、私自身がハードワーカーだったこともあり、コワーキングスペースにこもるよりも、ADDressを利用して全国を周りながら生活した方が楽しいと思い、ADDressを利用することにしました。

月末月初にオフィスでの仕事が必要なことも多いので、その期間は自宅で過ごし、それ以外の期間をADDressの家で過ごしています。

現在では、月の半分はADDressの家で生活しています。

家を選ぶ基準として、共有スペースの有無は重要です。夫婦共にPC作業ができる机が必要なので、一人が部屋の机を使い、もう一人は共有スペースでの作業になります。

もし作業スペースがない場合は、近隣のコワーキングスペースの有無は必ずチェックしています。

他にもエリアの選び方として、共通の趣味である和太鼓の発表会の2〜3ヶ月前は練習が必要なので、道場の近くを回り、年末年始など予定のない時期は遠方の家を予約するというスタイルをとっています。

夫婦で47都道府県を制覇しようという目標があるので、少しずつ行ったことのない場所に訪れる楽しみもありますね。

朝のランニングからはじまる、ADDressの家でのルーティン。

ADDress生活も長くなってきたので、各家での過ごし方もルーティンができてきました。

まず朝7時ごろのランニングからスタートし、8時半ごろから朝ご飯作り、9時半ごろに仕事を開始します。

ランニングは、後述する登山経験を機に体づくりの一環として始めたのですが、各家の周りを走っていると、知らないお店や街並みに出会えるので、とても楽しいなと感じています。

一概に「家の周り」と言っても、滞在した家によって見える景色が変わるのが多拠点生活の魅力の1つでもありますね。

19時には仕事を終え、そこから夕飯を作ったり、外食に行ったりしています。1〜2週間長期で滞在する場合は自炊をメインにしながら、気になる場所やおすすめを教えてもらった時は現地のお店を利用しています。

会員や家守とコミュニケーションをとるのも好きなので、夜の時間は交流に費やすことが多いです。

以前、私の誕生日の当日にADDressの家に滞在したことがあるのですが、その日は妻がケーキを買っておいてくれたことをきっかけに、その日家にいたみんながお祝いしてくれたんです。

初めて会う方なのにお祝いしてくれて、それがすごく思い出に残っています。

会員同士で富士山に挑戦。登山でできた密な関係性。

今までたくさんの家に滞在してきましたが、中でも山梨県の富士吉田B邸はとても印象に残っています。というのも、そのメンバーと富士山の登山に挑戦したからです。

当時、この家の家守と会員が幹事となって「富士山に登ろうの会」を発足し、Facebookグループで、一緒に登るメンバーを募集していました。それを見て私もジョインしたのですが、結果的に10名ほどの年齢も性別も違うメンバーが集まりました。

見ず知らずのメンバーでしたが、登山中、とても楽しかったのを覚えています。最初は仕事の話だったり、表面的な会話から始まったはずが、最後の方になると高校時代のバカ話まで話は盛り上がりました。前泊もしているので、1日以上一緒にいることもあり、打ち解けられたのかなと思います。

私はまだ参加できていませんが、その後2回目の実施もあったようで、それくらいコミュニティが盛り上がっています。こんな風に家を起点にできた繋がりが広がっていくのもADDressの魅力のひとつだと感じます。

ADDressで出会う人は、仕事においても重要な人。

私の仕事は自社WEBメディアの事業会社のエンジニアです。仕事柄メディアをたくさん立ち上げていますが、その分、それぞれのメディアのターゲットも多岐に渡るため、ユーザー理解はかなり大変です。

エンジニアという立場もあり、関わる人も限定的で、以前はユーザーをイメージしづらいことがネックだったのですが、ADDressを利用するようになってから、さまざまな年代、性別、価値観の人と会うチャンスが増えました。

その結果、メディア立ち上げ時に、ユーザー層を具体的にイメージできるようになったんです。

正直、それまではプロダクトオーナーから言われた通りに開発していた部分もありました。

ですが、ユーザー層をイメージできるようになってからは、一歩踏み込んだ提案や助言もできるようになり、仕事に対してより前のめりに取り組めるようになりました。

仕事へのメリットはそれだけではありません。

以前福島を訪れた際、たまたまシステム関係のお仕事をしている方と話す機会があったのですが、その方は災害を前提としたシステム構築を常に考えているとのことでした。

地域によってシステムの構造を変える必要があることにハッとしましたし、これは現地に行かないと知れなかったことなので、とても勉強になりました。

生活を変えると、出会う人が変わる。仕事にもポジティブな影響を与えたADDress生活。

コロナ禍をきっかけに生活を変え、今ではその生活で出会う人がご自身の仕事にも活きているという塩原さん。

「趣味の和太鼓もADDressでの登山もそうですが、仲間と何かを一緒に成し遂げる、その過程の団結していく感じや、試行錯誤していく感覚はやっぱりおもしろいですね。」と目を輝かせていました。

大人になってから新しいことを始めたり、人間関係を構築することはハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。

ですが、思い切って環境を変えてみることで、塩原さんのように、想定していたよりもっと多くの出会いや発見が待っているかもしれません。

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この記事を書いた人

三上ゆき

一般社団法人READYBOXで副代表をしながら、ライターやフリースクールの先生もしています。 「いいことを、淡々と」がモットー。