【多拠点生活×ライフデザイン】私らしい人生をデザインする方法をADDress会員さんと考える対談イベント

定住スタイルでは得られない多拠点生活の魅力はなんといっても、様々なバックグラウンドを持っている会員同士が共同生活をすることで、自分の知らない価値観や人生観に新しい発見が生まれることです。今回のイベントでは、多拠点生活を実践している西出さんと松下さんにお話を伺い、「多拠点生活×ライフデザイン」という切り口でADDressをきっかけに自分らしい人生をデザインする方法についてお伝えします。

ADDressでの偶発的な出会いによって、人生やキャリアへの気付きが得られることも

ADDressは定額制(月額 9,800円~)の「多拠点生活ライフプラットフォームサービス」です。家やインフラといったハード面の提供だけでなく、山登りやキャンプ、釣りなど趣味や好きなことが同じ会員同士が集まれる部活動制度のような、ソフト面の出会いの場も作っています。

偶発的な出会いによって、人生やキャリアへの気付きが得られるということはADDressの本質の一つではないでしょうか。

ADDressの詳細はこちらをご確認ください。

https://address.love/

ゲストのご紹介

ADDress会員 西出さん

会社員をしながらADDress生活をして3年目。

実家の大阪に住民票をおいて、アドレスホッピング。

2021年度ワーケーションアワードで個人賞を受賞。

ADDress会員 松下さん

多拠点生活は1年2ヶ月ほど。

鎌倉B邸を住所としつつ「シェアハウス×多拠点生活」のようなスタイルでアドレスホッピング。

興味を持ったらまずはやってみる。だめだったらやめればいい。

ーーADDress利用のきっかけはなんですか?

▷ 松下さん

デザイン会社でPRをやっていたころに新型コロナウイルスが感染拡大し、強制フルリモートとなったことがきっかけでADDressの利用をはじめました。ADDressでの多拠点生活前を振り返ると、一日の大半を1人で家にとじこもる生活で友人も呼べず、会社メンバーとオンライン越しに話す日々が続き、限られた人間関係や好きな情報だけに染まって、自分の視野がせまくなっているのではと心配になりました。人と出会える機会が減る中で、自分の会社メンバー以外のつながりをつくるにはどうしたらいいかを考えたときに、深く悩まずに、暮らし方を変えてみることにしました。

▷ 西出さん

東京で5年ほど1人暮らしをした後、実家の大阪と二拠点生活をしたことが多拠点生活の入り口です。月に12.5万ほどの家賃や光熱費を払っているのに、東京には2週間ほどしか滞在していなかったので、程なく、ホテル暮らしに切り替えました。3年前にADDressサービスについて調べたら使いやすい金額体系で、これならホテルよりも安く済むし、合わなければまたホテル暮らしに切り替えればいいやと思って気軽にはじめました。

偶発的な出会いが面白い

ーー実際にADDress生活をしてみていかがですか?

▷ 松下さん

各家で出会った人と仲良くなって次の滞在場所を合わせるなど、単発で関係性が終わるのではなく知り合った方と時間経過に伴って関係性が密になっていくのがすごく新鮮でした。全くなんの接点もなかった会員さんとたまたま同じ家を予約したというだけで暮らし合うということが、とても面白いなと思っています。

▷ 西出さん

最初は人との交流目的ではなくコストパフォーマンスを理由に会員になりましたが、多拠点生活をしてみたら想像以上に魅力的な人とたくさん出会えるのでびっくりしました。一番はじめに訪れた習志野A邸での滞在が恵まれていたことも大きかったです。当時の習志野A邸家守が自分と同世代にも関わらず価値観やバックグラウンドが異なり、刺激を受けました。ADDress生活をつづけていけば、もっといろいろな人に出会えそうだなと思い、気がつけば3年経っていました。

多拠点生活で出会えた自分らしい人生を考える上でのキーパーソン

ーー自分の人生観を変えるような出会いはありましたか?

▷ 西出さん

自分でやりたいことを決めて行動するタイプなので、人を参考にすることが少ないのですが、ADDress生活をする中で初めて、自分がこうなりたいと思えるような尊敬する方に出会えたことですね。

▷ 松下さん

新卒で入社して会社員として働き続けると途中でリセットしたり、ぜんぜん違う方向に行ってみたり、興味があるから試してみるような冒険心がなくなるような気がしています。このままでいいのかわからないけれど、給料をもらえて安定しているからなんとなく続ける生活に、モヤモヤしている人もいると思います。僕もそうでした。しかし、そういうものに全く囚われていない人がADDress会員の中にはいらっしゃいます。好きなことをつきつめた人生を歩んでいる方をみて、自分はチャレンジングでいられているのかという気づきをもらいます。

一期一会を大切に生きることが未来につながる

ーーADDressを通じて、お二人の今後のキャリアへの考え方がどう変わりましたか?

▷ 西出さん

昔は逆算思考で何年後にこうなりたいと思いながら進んでいくタイプだったのですが、ここ2,3年はそういう考え方をやめて、毎日楽しければいいや、毎日一生懸命生きていたらおのずと幸せになるだろう、という考えに変わりましたね。半年前や1年前の自分が今の自分を想像できていたかというとそうではないなと。日々、出会う人と本気でコミュニケーションを取ることや、自分は何をしたいのかということをきちんと言語化することが大事だなと思います。

▷ 松下さん

ADDressをはじめてから、一般的な幸せとされているものを本当に自分がほしいのかどうかを自分の見栄やエゴにとらわれず素直に考えられるようになったなと感じます。これまで都内で一人暮らしをして出社をするのが当たり前だと思っていた生活がどんどん崩壊してきています。都内の仕事を地方でリモートで受けることもできるので、そのポートフォリオをギフトのように自分で好きに選び取ることができる要素がどんどん増えていて、物事を柔軟に考えられるようになりました。

ADDressは価値感が異なる人と話をすることで、自己理解が深まる場

ーー本日ご参加いただいたみなさんに一言お願いします!

▷ 西出さん

目標に掲げた暮らしが途中で挫折してできなくなっても悲観する必要はなくて、たまたまタイミングが悪く、より一層優先したいことがでてきたのだと開き直るような気持ちでいるのが良いと思います。本当にやりたいことがでてきたら、何がなんでも進めようとするもので、大事なのは自分が「これをしたい」という、自己認識をすることだと思います。

▷ 松下さん

何をやりたいのか、どういうことが好きなのかを聞かれても、意外と自分のことを理解できていないことが多いなと思います。だからこそ、様々な人と出会い価値観に触れることで自分はおおよそこういうことが好きで、こういうことを大事にしている人間なのだなということが徐々にわかってくる。ADDressは自分とは価値感が異なる人と話をすることで、自己理解につなげられる場ですね。

この記事を書いた人

旅するフリーランス女将|さくらい ちさと

旅をしながら、地域のヒトモノコトが「らしく」あるように、編集し、演出し、調整するお仕事しています。執筆する人や場所のシズル感が伝わり、個性があふれるような文章になるよう心がけています。