Not 移住 just 引っ越し!~元ADDress会員さんと考える移住という言葉に縛られない新しい暮らし方について~

ADDress会員の中には「移住先を探したい」という目的で利用されている方もいます。今回のイベントゲストである川村さんやファシリテーターの大西さんもその1人。特に川村さんは「移住」ではなく、「ただの引っ越し」というより気軽な感覚で、自らの新しい居場所を見つけたそうです。ADDressをきっかけにどのように引越し先を見つけ、地域のみなさんと関係を構築していったのかについてお話を伺いました。

※この記事の内容はイベント実施日(2022年3月2日)時点のものです。サービス料金や拠点数については異なる場合があります。

ファシリテーター:小豆島B邸家守 大西さん(あみーごさん)


移住先を探すため3ヶ月間ADDressを利用。

多拠点生活で理想の暮らし方が明確になり、移住先を小豆島に決める。

ゲスト:小川のホステルイズミヤ オーナー 川村さん

2019年12月~2020年2月の3ヶ月間ADDressを利用。

多拠点生活中の出会いがゲストハウス開業地の決め手に。

ADDressの魅力は多様な価値観を持つコミュニティ

ADDressは定額制(月額4,800円(税込)(※2ヶ月目〜 9,800円)から)の「多拠点生活ライフプラットフォームサービス」です。

ADDressの会員になると全国220棟以上のADDressの家を自由に予約して、様々な場所を旅するように暮らすことができます。空家活用や人口減少といった課題をもつ地方と、場所にとらわれず働いたり、多様な価値観を持つ人との交流を楽しみたいというユーザーをマッチングすることで、都市と地方の人口をシェアし、地域の活性化に貢献していくことがADDressのミッションです。各拠点で物件の管理をしてくれる「家守」という存在がADDressのハブとなっています。多拠点生活を通じた家守さんと会員、会員同士の偶発的なつながりや部活動制度などにより生み出される強固なコミュニティがADDress最大の魅力といっても過言ではありません。

ADDressサービスの詳細は下記をご確認ください。

▷ ADDress HP リンク

https://address.love/

海外生活の前にたまたま利用したADDress

ーーどうしてADDressの会員になられたのですか?

▷ 川村さん

仕事柄、年に4、5回ほど海外出張に行っていたことで、海外で生活をしたいという思いが強くなり、退職してから2ヶ月ほどヨーロッパと中東をバックパッカーとして巡りました。

(バックパッカー中に訪れたベルギーでの1枚)

その後、海外での長期滞在を決め、予定の日まで3ヶ月ほど時間があいたので、友人の紹介でADDressの会員になりました。大学時代に神戸に住んでいる間は関西や中国、四国地方を、就職して東京に引っ越してからは関東や東北、北陸地方を訪れたので、多拠点生活では、まだ訪れたことがなかった九州を中心に巡りました。

多拠点生活で滞在した地域でゲストハウス開業へ

ーーゲストハウスをはじめられたきっかけは?

▷ 川村さん

旅をしていると、与えていただくことが多いので、いつかゲストハウスなどを構えておもてなしをする側の人間になりたいと思っていました。

ADDressをやめた直後に新型コロナウイルスの感染が拡大して、予定していた海外滞在がキャンセルになったことで、その夢を叶えるなら今かもなと考えました。ADDress生活中に10日ほどお世話になった熊本県 宇城邸のお隣に「塩屋」という登録有形文化財があったことを思い出し、宿として活用できないか相談したことが、ゲストハウスを立ち上げるきっかけです。

結果的には「塩屋」という建物の活用はできなかったのですが、「塩屋」に携わっていた地元の方々とつながり、築55年の木造建築物件を貸していただくことになりました。

(ホテルイズミヤのコアワーキングスペース)

それが今のホステルイズミヤです。引っ越してすぐまわりのみなさんが、地域のキーマンを紹介してくれたことがありがたかったですね。

▷ ホステルイズミヤ リンク

https://izumiyahostelogawa.com/

多拠点生活を続ける中で出会った理想の地

ーー大西さんはなぜ小豆島に移住されたのですか?

▷ 大西さん

私は山の景色が好きで、パートナーは海の景色が好きでして、双方とも言い分を譲らず、どこに移住するかなかなか決まりませんでした。ある日、小田原の図書館で「おいでよ小豆島」という移住に関して特集されている本を見つけ、島であればどちらの景色も楽しめるのではと思いつきました。実際に訪れてみると、目の前は瀬戸内海。後ろを振り向けば大きな山があり、まさに思い描いていたような光景が広がっていました。

コロナ禍にも関わらず、私をヨソモノ扱いせずに歓迎してくださったことも移住の決め手です。人の雰囲気って大切ですよね。

余白を持つことが多拠点生活のコツ

ーー多拠点生活をする上で意識していたことはありますか?

▷ 川村さん

飲み会に誘ってもらえたら極力参加するなど、よっぽど忙しくない限り、偶然の出会いを大切にするようにしていました。美馬A邸では飲み会の場でたまたま出会った地域の農家さんと山登りをしたこともありました。

(美馬A邸で出会った方々との一夜)

地元の方に急におすすめを教えていただけることもあるので、調べすぎずに着いてから考えるのが良い気がします。

▷ 大西さん

私も家守さんはじめ地元の方々にインターネットにはないお店の情報を教えていただいたことがあります。コミュニケーションを取ることで得られる情報は大切ですよね。

Just do it! Just moving !

ーー最後に一言みなさんにメッセージをお願いします。

▷ 川村さん

私の場合、引っ越しをしたくてADDressを利用していたわけではありませんが、引越し先を探すなら住んでみないとわからないし、引っ越した後の知り合いができるという点でもADDressはとてもいいサービスだと思います。嫌だったらやめればいいやという軽い気持ちではじめてみてください。

この記事を書いた人

旅するフリーランス女将|さくらい ちさと

旅をしながら、地域のヒトモノコトが「らしく」あるように、編集し、演出し、調整するお仕事しています。執筆する人や場所のシズル感が伝わり、個性があふれるような文章になるよう心がけています。