オンライン多拠点スナック19夜|イベントレポート

オンライン多拠点スナックは、新型コロナウイルス感染拡大により移動が制限される中で、家守や会員同士の交流を深めるために2020年4月からはじめたオンラインイベントです。

「マスター」でADDress代表の佐別当さん(以下さべさん)と、旅するフリーランス女将のさくらいちさと(以下ちぃまま)が毎回異なるゲストや参加者のみなさんとお酒をおともにゆるく語り合っています。

イベントの前半はゲストである家守さんや会員さんにご自身の取り組みやADDressとの出会い、拠点の魅力などを紹介してもらい、後半はフリートークとして、参加者のみなさんと近況報告や拠点の情報交換をしています。

先日開催した19夜目の様子を紹介しつつ多拠点スナックの魅力について、ADDressちぃままがお伝えします。

ゲストプロフィール:市原さん|ADDress会員

2020年8月からADDress利用開始。基本住居は持たず生活の基盤は全てADDressを利用。

カナダ留学後、広告代理店勤務を経て個人ツアーガイドとして独立。

訪日外国人向けに秋葉原を案内するオタクツアーをAirbnb上で実施。2020年5月からオンラインツアーも開始。これまでに1,000人以上のアニメファンをホスト。

オタク向け日本語講師としてオンラインスクールも実施中。

4月に聖火ランナーとして出走。

プロフィール動画

石巻A邸からつないでくれた市原さん

市原さんのライフワーク「オンラインオタクツアー」とは?

▷ ちぃまま

お仕事はオンラインでツアーガイドをされているとのことですが、どのように運営されていますか?

▷ 市原さん

元々は対面で「秋葉原ワンナイト」というインバウンド向けのオタクツアーをしていました。しかし、コロナをきっかけに外国人の方が日本に来れなくなってしまったので、「オタク」である自分と話をすることをメインコンテンツとしたオンラインツアーをはじめました。秋葉原やアニメの雰囲気が伝わるようにパワーポイントに情報をまとめて発信しています。airbnbの中では日本で2番目にはじめたことも功を奏し、個人だけでなくGAFAのような企業向けにも開催しました。

▷ ちぃまま

なるほど、オンライン日本語スクールはどのような経緯ではじめましたか?

▷ 市原さん

ツアーガイドに参加してくれた日本人教師の方が「あなた日本語教えられるわよ」と言ってくれて。先生なんてやったことないのに大丈夫かなと思ったら意外と需要がありました。生徒の多くは10代〜20代の若い外国人の方ですね。日本は外国から見たら小さい島国ですが、アニメが好きという理由だけで日本語を勉強してくれるというのはとても嬉しくて、どんどん教えたくなりますね。

アイトーキというサービスを使って日本語を教える市原さん

ADDressをはじめたきっかけ

▷ 市原さん

コロナ前は秋葉原でツアーガイドをしていたこともあり、日本橋近くのシェアハウスに住んでいました。驚くことなかれ。なんと、3畳の部屋を男2人でルームシェアをしていました。しかも家賃は5.5万円。仕事がオンラインになったこともあり、わざわざ東京にいる必要がなくなったのでADDressをはじめてみました。今は自由に理想的な生活を手にしています。

▷ ちぃまま

「理想的な生活」をもう少し詳しく教えてください!

▷ 市原さん

元々会社員として働いていたときは周囲からの評価を気にして「人より稼がなきゃ」「嫌な仕事も引き受けなくちゃ」と考えていました。しかし、アドレスホッパーをはじめてから、見栄を張ることに疑問を持ちはじめました。実際、今は支出を10万円程度におさえられているので、たくさん稼ぐ必要がなくなり、働き方もだいぶ変わりました。対人関係においても嫌だなと思う人とは距離をとってストレスのない生活をしています。

ミニマルな生活を送る市原さんの必需品はいつでもどこでもおいしいご飯を炊けるポータブル炊飯器。

▷ さべさん

市原さんの考え方はまさにADDressの本質の1つだと思います。さまざまな場所を訪れ、たくさんの会員さんと交流していますが、「頑張っていない」とおっしゃる方が多いですね。たとえば、15年ほど前は外資の金融会社に勤めていて、朝から夜中まで働きづめのような生活を送っていたが、今はADDressを活用しながら、必要な分だけ稼いで、自分の時間を大切に過ごす、という生き方を選んでいる会員さんもいます。自分自身についても言えることですが、仕事をするために頑張っていた過去の自分と、好きなことをしてゆるやかに生きている今の自分を比較すると、価値観が本当に違うなと思います。

ADDressがつないでいく人と人

▷ ちぃまま

みなさんにもお話を聞いていきたいと思います。市原さんが今滞在されている石巻A邸にも行かれたことがあるという「アミーゴ」さん、お話を伺ってもいいですか?

▷ アミーゴさん

移住先を探して3ヶ月みっちりADDressを活用して放浪していましたが、小豆島A邸を訪れたことがきっかけで、ついに小豆島に移住することに決めました!はじめて小豆島の家に到着したときに雨が降っていたのですが、家守さんが「よく来てくれましたね」とタオルを渡してあたたかくお迎えしてくれたことが印象的でした。他の小豆島のみなさまもやさしく迎えいれてくださったので、人に惚れ込みましたね。小豆島の家賃相場は関東と比べると低く、8LDKで家賃3万円程度なので、いつか小豆島B邸にできないかなと企んでいます。

古民家を活用したぬくもりあふれる小豆島A邸

▷ さべさん

今日はもうひとり、沼津の「しまやん」さんをご紹介したいです。

▷ しまやんさん

ちょうど1ヶ月程前、さべさんが沼津にいらっしゃったときにお会いしました。元々クリーニング屋さんだったおじいちゃんの家を改装してゲストハウスにしたいなと思っています。また、沼津のことだけを沼津の人に伝えるド・ローカルメディア「ぬまつー」を運営しています。沼津市の人口は20万人程度ですが、先月10万PVを達成しました!内容は、「〇〇通りにしゃもじが落ちていた」というような地元の人にしか通じないネタを発信しています。沼津を訪れた際はぜひ「しまやん」を訪ねてもらえればと思います。

次回レポートもお楽しみに!

いつもごひいきにしてくださるみなさまありがとうございます!

また、一見さんも大歓迎なのでぜひお時間ある方はご来店なさってくださいませ。

▼ADDressに入会したい方はこちらから▼

https://address.love/

メールアドレスをご登録いただければ、予約サイトで全国140拠点以上の家を見ることができ、無料の相談会にもご参加いただけます。

この記事を書いた人

旅するフリーランス女将|さくらい ちさと

旅をしながら、地域のヒトモノコトが「らしく」あるように、編集し、演出し、調整するお仕事しています。執筆する人や場所のシズル感が伝わり、個性があふれるような文章になるよう心がけています。