鎌倉地域メディア編集長が迎える家【ADDress家守インタビュー】鎌倉C邸 ひとみさん

ADDressの特徴は均質化されていない滞在体験。
観光だけではなく、家守やその土地にいる方々、同じようにさすらう会員同士の偶然の出会いから始まる交流の楽しさ。
家々の個性や偶然性を楽しむことこそが、このADDressのサービスを満喫するコツです。
家の個性を形にする、家守の存在。
今回は鎌倉で3番目にできた家、鎌倉C邸家守のひとみさんをご紹介します。

鎌倉C邸は鎌倉駅からバスで15分、藤沢駅からもバスで20分程度。
周囲にはハイキングコースもある緑の山が見え、大仏のある高徳院まで徒歩10分。鎌倉C邸から鎌倉方面へ緩やかな坂の道路を降りていくと徒歩20分程度で江ノ電長谷駅、そのすぐ先に由比が浜の海岸があります。

鎌倉C邸のオープンは2021年7月14日。オープンから2か月弱、家守を担うひとみさんにお話しを伺いました。

※ひとみさんは家守を退任しており、鎌倉C邸は家守を交代して運営しています。

鎌倉C邸

ひとみさんは鎌倉のグルメ・おでかけ・暮らしなどローカル情報をWEBで発信するメディア「かまくらいふ」の運営者。
鎌倉に住み、ADDressには住み込みではなく通いで家守をされています。

お会いした当日に現れたひとみさんは、こぼれるような笑顔で明るい、好奇心のかたまりのような人。
「コーヒーを会員から頂いたんですよ。飲みますか?」とコーヒーを淹れつつ、話し始めてくれました。

家守をやると人生豊かになるのでは、という期待があった

ーーー家守を始めたきっかけを教えてください

鎌倉が好きで、移住して1年半になります。
ADDressを知ったきっかけは、移住した当初、鎌倉に知り合いを作るために入った「かまくら駅前蔵書室」という会員制図書室でADDress会員に出会ったことです。

そこでお話を聞いて「すごく素敵なサービス!」と思いました。

その時期、自分にとって幸せな働き方って何だろう?と模索していたんです。

旅行が好きでゲストハウスの運営に憧れがあり、家守になったら旅行好きの方や色々な人に出会えると思い、コレだ!っと思い「家守希望者」として登録しました。

ぼんやりとですが、ADDressで家守をやると人生がより豊かになるのでは、という期待があったんです。色々な方とお話できて、ADDressの家を旅行できて、
大好きな鎌倉の話もできて。

ただ鎌倉にはすでに2つのADDressの家があったので、いつか家守ができるといいなとのんびり待つつもりでした。

それが、登録して1カ月後くらいに「鎌倉での家守募集」のメールが届きまして。
思ったより早かったですが、応募して面談し、7月のオープンまではあっという間でした。

ーーー家守を始めて2か月弱ですね。始めてみていかがですか?大変なことはありますか?

楽しいです!いろいろな会員に会って旅の話も聞けますし、鎌倉の話で盛り上がれますし。ADDress会員は本当に旅好きな人が多い印象です。世界一周や日本一周している人にこんなに出会えるなんて。色々なADDressの家のお話を聞けるのも楽しいです!

大変なことは、庭付き古民家なのでメンテナンスがかかることでしょうか。

草むしり、床が沈む、扉がとれたなどなど。色々と手はかかりますが、その分愛着がわいています。

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鎌倉C邸は4LDKの木造戸建て

鎌倉C邸は4LDKの木造戸建て。広々としたリビングはアジアンテイストの家具が配置されており、落ち着いた雰囲気。

1階の個室

1階の個室は広縁付きの10畳の広さで、デスクからは窓の外の竹林が見えます。

2階の個室

2階にも8畳の広さの個室が2つと、4人入れるドミトリーが1室。個室にはデスクや照明もあり、コワーキングスペースとしても快適です。
居室の広さと窓から見える竹林、そして開放的なリビングが鎌倉C邸の魅力です。

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海も山もぎゅっと詰まった街、鎌倉で「自然を普段使いできる」滞在を楽しんでほしい

海も山もぎゅっと詰まった街、鎌倉で
「自然を普段使いできる」滞在を楽しんでほしい

ーーー家守としてのこだわりはありますか?

会員に思い思いの時間を過ごしてほしい、と考えています。

海や山をお散歩をするのもよし、お寺巡りやカフェ巡り、江ノ電に揺られて街を散策など。あと鎌倉駅周辺の市場では鎌倉野菜も安く購入できますし、魚屋さんでは新鮮な魚介類も売っているので自炊も充実しています。

観光も暮らしも、楽しみのバリエーションが多いのが鎌倉の魅力。人それぞれ好きなものは違うと思いますので、好きな事をして過ごして頂けたらと思っています。

その時に会員が困らないように、極力前もって説明するように心がけています。
例えば、バス停からの道順や駐車場の入れ方、家の使い方、周辺のおすすめスポットなどは独自で案内を作ってお知らせしています。

ーーー鎌倉情報に詳しいひとみさん。おすすめの過ごし方やスポットを教えてください。

鎌倉は徒歩で行ける範囲に海・山・観光スポット・素敵な飲食店があり、魅力がぎゅっと詰まったコンパクトな街。ぜひ日常的に海や山や街を散策して、リアルな鎌倉暮らしを楽しんで頂きたいです。

鎌倉の過ごし方のおすすめは…

①朝 海まで散歩して美味しい朝ごはんを食べること

鎌倉C邸からは海岸まで徒歩20分くらい。お腹を空かせての朝ごはん、最高ですよ!
鎌倉の絶品&絶景モーニング9選!行ってよかった素敵カフェまとめ

②ハイキングコースから鎌倉名所巡り

鎌倉C邸のすぐそばに大仏ハイキングコース(所要時間1時間)があり、コース中盤には天空のカフェと呼ばれる樹ガーデンという眺めのよいカフェがあります。そこに立ち寄りつつ、恋愛の神様 葛原岡神社やお金の神様 銭洗弁天、そしてそのまま鎌倉駅や北鎌倉に行く事もできます。

樹ガーデン

③地元の人が集うお店で地域の人とお話する

鎌倉の人は親切でフレンドリー。例えば地元のお店に一見さんが入ったときも暖かく受け入れてもらえます。今はコロナで営業していないお店が多いですが、実は鎌倉は立ち飲み屋さんが多いエリアでもあります。夕方から飲み歩きも楽しいのでぜひ!

④海の普段使い

散歩やジョギングのついでにちょっと海に寄る、朝日や月を見に行く、本を読むなど。海を眺めながらコーヒーを飲むのもおすすめです。いつか会員さんと一緒に海でコーヒーを淹れておしゃべりをしたいですね。日常生活の中に海があることで、細かいことに悩まず心の平安が取り戻せます。

海の普段使い

⑤季節の自然を楽しむ

鎌倉では四季折々の風景が楽しめます。春は桜、6月は紫陽花、夏は蛍、秋の紅葉も綺麗です。
鎌倉 長谷は桜の名所がたくさん!地元民が最強モデルコースを紹介するよ!

特に夜桜や紅葉のライトアップは、住んでいつからこそ楽しめる特権ですね!

ーーーこれから鎌倉C邸でやってみたいことはありますか?

やりたいこととしては、鎌倉C邸にピザ窯を入手して会員とピザパーティーをすること。広いダイニングもあり、竹林のお庭もあるので今は難しいですが、集まれるようになったら企画してみたいです。でも一人だとなかなか大変。
ドミトリーに専用ベッド(※)の長期滞在会員が入ったら、一緒に企画していきたいですね!専用ベットの会員、大募集してます!

(※)専用ベッド・・・ADDressの特定の家に自身の専用ベッドを持って契約している人。詳細はこちら

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2023/05/12追記:

ひとみさんは「まちのコイン クルッポアンバサダー」と「鎌倉FMの月1コメンテーター」になったそうです!

詳細は下記をご覧ください。
https://kamakura-life.net/kuruppo/

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話すほどに「鎌倉好き」が溢れ出すひとみさん。
「実家から鮭が送られてきたんです。みなさんで食べませんか?」と滞在中の会員に連絡が入り、ダイニングに行くとひとみさんがタッパーに焼き鮭、イクラ、酢飯を入れて持ってきてくれていました。

実家の北海道からひとみさんのお父様が鮭をまるまる一匹、送ってくださったそうです。手分けして盛り付け、鮭のかす汁もよそって夕食を囲みました。

鮭のかす汁

驚くようなラッキーに出会えるかもしれない、そんなADDressLifeです。

文/写真(一部):ADDressライター 高石 典子

この記事を書いた人

高石典子

2020年8月よりADDress会員。月の半分はADDressの家を巡り、半分は自宅で過ごす。中学・大学生の2人の子の母。フルリモートで仕事をしており、母親業もリモート化できるのではと実験中。仕事はキャリアカウンセラー&ライター。喫茶店での読書と銭湯後の一杯が至福のひととき。得意技は「ポジティブ変換」。