海に沈む夕日を写すプロカメラマン【ADDress家守インタビュー】vol.1:南房総A邸 家守 横山さん

ADDressの家には家守がいます。
家守とは、滞在する会員に家の使い方の説明をしたり、
地域の情報を会員に伝えて架け橋になるような存在。

ADDressの家の個性は家守そのものといっても過言ではありません。
さまざまな個性の家守が守る家に滞在し、その土地をより深く知る。それがADDressの家の魅力でもあります。

このシリーズでは、家守の魅力をお伝えしていきます。
今回は南房総の家守、横山匡さん。
83歳の現役プロカメラマンとして活動しながら、ADDressの第一号家守として南房総の家にいます。
南房総の家のリビングで、横山さんにお話を伺いました。

家守になったきっかけ

ーーー家守になったきっかけを教えてください

「ちょうど8年前から千葉に住んでいました。それまではカメラマンとして世界を回っていましたが、落ち着こうと思いましてね。ADDressの話は、千葉で知り合った知人から2年前くらいに紹介されました。
家をADDressに貸し出すのだが、住み込みで世話人をやってもらえないか?と。喜んで引き受けましたね。」

家守には住み込みも通いもありますが、横山さんは住み込みの家守。2部屋を使って生活しています。
南房総の海辺から見える夕日がとても綺麗で、ほぼ毎日カメラを持って撮影しにいくとか。
共有スペースのリビングには横山さんの撮影した千葉の各地の風景、花火やお祭りの写真などが壁にかけられています。

家守を始めてからの変化

ーーー家守を始めて、どのような変化がありましたか?

「25年前に妻を亡くし、一人暮らしが長かったためか、アドレス会員さんに毎日出会うことが突然始まり、どのように接してよいのか正直悩みました。しかし、少しづつこちらが心を開いてお話すれば、思いもしなかった素晴らしい会員さんのお姿に接することがわかって、驚きと感動に包まれる経験を重ねてきました。
イスラエルに行ったことがある方、私の故郷高知に、転勤でご両親が住むことになったとか、一瞬にお互い心がほぐれ打ち解け合うことができます。日本をけん引しているといっても過言でない素晴らしい方が多くて、お話を聞くことが本当に嬉しく感動いたします。」

南房総の家は広く、お部屋から海が良く見えます。
2階にあるコワーキングスペースも広く、真ん中に大きなテーブルがあり、ポットも電子レンジも冷蔵庫も利用することができます。

本棚には大きな写真集が。
見ると、横山さんが撮影した「聖書の世界」の写真集でした。

家守は世話好きで話好きな方も多いのですが、横山さんも例外ではありません。
2階にあった写真集の話をすると、カメラマンとしての横山さんの姿が現れてきました。

撮りたいものとの出会い

「聖書の世界」写真集

ーーー聖書の風景も撮影されていたんですね。

「もともとクリスチャンではありましたが、36歳の時、聖地巡礼団の撮影係としてイスラエル旅行に初めて同行しました。
そのときに聖書の舞台になった風景に感動して、涙が止まらなくなる体験をしたんです」

ーーー涙が止まらない・・?どんな風景に感動されたんですか?

聖書の物語を神話の世界だと思っていたのが、現実だったことを感じたことが一番の原因ですが、キリストが「野の花を見よ」と言って指さされた「野の花」です。日本だと普段お花屋さんや花壇でしか見ないような花々が、道端に咲いているんですよ。
チューリップやシクラメン、アネモネ、ラナンキュラスなどですね。人に植えられたり、飾られたりしなくても、そこに在るだけで美しく尊い。
それを見たときに、その花の姿に神様の加護を感じて、感動しました。
そのときは2週間の滞在でしたが、聖書の世界を撮りたい、と強く思ったんですね。」

ーーー聖書の世界を撮りたい。それは、ライフワークを見つけられたようなものですね

「うん、そう、思いに駆られたんですね。帰国してすぐに1年の撮影計画を立て、
やむにやまれぬ思いで、家族も説得し、熊本市で写真店を開業していたのですが、その店もたたんで一家で東京に移住し、いろんな仕事をしながら、資金や撮影機材の準備のために10年を経て、47歳の時に再びイスラエルに旅立ったんですよ。」

「仕事の依頼があって撮影にいったわけではないんです。周りからは何をやっているんだ、と反対されてね。
でもね、思いに駆られる、というのはすごいものです。
あのときは、何があってもはねのけられましたね。人から何を言われても。不思議な力で突き進めましたね。」

好々爺のようだった横山さんの表情が次第に熱を帯び、眼に力が入ってきます。
そのときのご自分の思いを、ありありと再現するかのように。

「もうすぐ滞在して一年が経つという、そのタイミングで奇蹟が起こりました。知り合いを通じて、仕事の依頼につながったのです。
聖書の世界を可視化したいと思っている人がいる、と。それならちょうどイスラエルで撮影しているカメラマンがいるということで紹介されました。」

「しかもね、スチールではなく動画が欲しいと。日本に一時帰国して、業務用のビデオカメラを調達し、とんぼ返りして50日かけて聖書の世界の動画撮影をいたしました。それを商品化して発売したところ、大変な売れ行きでした。その解説本として「聖書の世界」の写真文集が出版されたのです。」

聖書の世界を撮りたいと、その突き動かされる思いで次々と風景を収めた横山さん。
誰に頼まれるわけでもなく黙々と続けているうちに、舞い降りた機会。
その瞬間を捉えた横山さん。
1992年には、ビデオや写真文集を発売した出版社を退職して写真家として独立しました。

お話を聴いているうちに瞬く間にときは過ぎ。
まだまだお話を聴きたいところなのに、出発の日になりました。

ーーーまたお話を聴きに来てもよいですか?

「いつでもどうぞ。話は、まだ序章だから」
横山さんは目を細めました。

南房総 水平線に沈む夕日

南房総の家は海のすぐ前
水平線に沈む夕日の美しさを味わえます。
釣り好きな方は釣りスポットが。夏はマリンスポーツも楽しめます。

ADDressの家には個性的な家守が会員を迎えてくれます。
家守と知り合うことも、ADDressLifeの楽しみの一つ。
横山さんに会いに、南房総に来てみませんか?

写真提供:横山 匡さん

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この記事を書いた人

高石典子

2020年8月よりADDress会員。月の半分はADDressの家を巡り、半分は自宅で過ごす。中学・大学生の2人の子の母。フルリモートで仕事をしており、母親業もリモート化できるのではと実験中。仕事はキャリアカウンセラー&ライター。喫茶店での読書と銭湯後の一杯が至福のひととき。得意技は「ポジティブ変換」。