二拠点生活という言葉を耳にしたことはありますか?二拠点生活とは、デュアルライフとも呼ばれ、2つの地域に生活拠点を持つことを指します。
軽井沢や那須などの別荘地に豪華な別荘を建てることももちろん二拠点生活ですが、最近ではシニア層や富裕層だけでなく幅広い年齢層の人々に二拠点生活が注目されています。
そこで今回は、二拠点生活とは何か、どんな人におすすめなのか、二拠点生活を始める際に確認しておきたいポイントについてまとめて紹介していきます。
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目次
二拠点生活とは?
二拠点生活とは、2つの地域に拠点を持つ生活のことです。かつては富裕層やリタイアした高齢者層が別荘地に住まいを持つことを指す言葉として使用されていましたが、現在では家族を持つサラリーマンから一人暮らしの若者まで、幅広い層の人々が二拠点生活を楽しんでいます。
平日は都市部で仕事をしながら休日は田舎で過ごす人や、仕事で月に2~3日程度滞在する人など、二拠点生活の移動のペースは人それぞれです。
また、二拠点生活の目的もさまざまで、自然の中でリラックスして過ごしたい、登山やサーフィンといった趣味を満喫したい、お気に入りの景色に囲まれてリモートワークがしたいなど、自分の理想の過ごし方を実現しています。
二拠点生活はどんな人におすすめ?
二拠点生活は、以下のような人におすすめの生活スタイルだと言われています。
都会の生活に疲れてしまった人
都市部に拠点を持って働くうちに、都会の喧騒に疲れてしまったという人も多いのではないでしょうか。
「休日はゆっくり休んでいるつもりなのに疲れが取れない」「仕事のモチベーションが上がらない」という人は、心からリフレッシュできる場所での二拠点生活がおすすめです。
たとえば、二拠点目を田舎に構えると、平日は都市部で仕事を頑張り、休日は田舎で過ごせます。田舎の拠点では仕事はもちろん、人の声や自動車のエンジン音、街頭に流れる音楽などの雑音を気にすることなく、リラックスして過ごすことができるようになるでしょう。
新しい人間関係を作りたい人
新しいコミュニティが欲しいと考えている人にも二拠点生活はおすすめです。二拠点生活には、新たな人間関係を構築できるというメリットもあります。
普段とは異なる土地に二拠点目を持つことで、これまで知り合うことがなかった人々との新たな出会いが生まれるでしょう。
都会ではなかなか楽しめない登山や釣り、サーフィンや農業といった趣味を始めることもできるため、そのつながりから新しい人間関係を築けるかもしれません。
いつか地方に移住したいと思っている人
仕事をリタイアしたら田舎に移住したいと考えている人は、二拠点生活をしながら移住先を検討するのもおすすめです。実際に二拠点目として住んでみることで、移住先の雰囲気を確かめることができます。
生活環境や土地柄を知って「やっぱり他の地域にしよう」と思った場合にも、二拠点生活なら移住よりも気軽に拠点を移すことができるでしょう。
自然と触れ合いたい人
自然あふれる土地で暮らす二拠点生活を始めれば、都会では体験できないアクティビティを体験できるでしょう。
何気なく散歩したり、夜空を見上げたりするだけで、自然の恩恵を感じられるはずです。都会では気付きにくい四季の移ろいも楽しめるのではないでしょうか。
また、「子どもには自然に触れながら育ってほしい」と考えている家族にも、二拠点生活がおすすめです。週末移住なら転校せずに子どもの感性を豊かに育てることができ、田舎生活のなかで新しい友人もできるでしょう。
地域貢献がしたい人
「都会で身に着けたスキルを地元で生かしたい」「地方で町おこしを体験してみたい」など、地域貢献がしたい人にも二拠点生活はおすすめです。
移住して支援するという方法もありますが、仕事や住居をがらりと変えるのはハードルが高いでしょう。まずは二拠点生活を始めてみて、地域の人々に触れながらどんな形で地域貢献ができるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
二拠点生活を始めるメリットは?
続いては、二拠点生活を始めるメリットについて紹介します。
土地の魅力を知ることができる
二拠点生活には、その土地の魅力を知り、その土地ならではの生活を楽しむことができるというメリットがあります。旅行で訪れるのと拠点を構えて実際に生活をするのとでは得られる情報量が異なるため、土地の魅力に触れる機会も変わってくるでしょう。
さまざまな土地に拠点を構えて生活してみることで、本当に自分に合った過ごしやすい場所を見つけられるかもしれません。
ゆったり過ごす時間が増える
普段の仕事や生活から離れることで、マイペースに過ごしたり、趣味に没頭したり、のんびり過ごす時間を持てるのではないでしょうか。
また、二拠点生活先に家族や友人を呼んで、一緒にのんびり過ごすのもおすすめです。登山やキャンプ、農業などを一緒に楽しめるほか、ゆったり過ぎる時間のなかで会話も弾むでしょう。
行政の移住支援制度が利用できる場合も
二拠点生活は、過疎化が進む農村や漁村を支援することを目的として、国土交通省も推進しています。そのため、地域によっては二拠点生活を支援するさまざまサポートや制度が利用できる場合もあります。
移住支援制度を利用することで、移住費用を援助してもらえたり、働く場所を斡旋してもらえたりなどのメリットがあるため、二拠点生活を始める際はぜひ調べてみてください。
二拠点生活を始めるときのチェックポイント
二拠点生活に興味を持っていても、何から始めればいいか分からないという人もいるのではないでしょうか。続いては、二拠点生活の始め方について紹介します。
二拠点生活間の距離や通う頻度を決める
二拠点生活を始めるときにまず考えたいのが、普段生活する場所と二拠点目との距離・通う頻度です。移動疲れにならないような距離感と、自分に合った無理のない二拠点生活のペースをイメージしておきましょう。
たとえば「都会での仕事を続けながら、休日だけ田舎でリフレッシュしたい」と考える人は、電車やクルマで1〜2時間程度かければ行ける場所に拠点を持つことで、平日は都会で仕事をし、週末になったら移動してゆっくりと過ごすということも可能かもしれません。
一方で「せっかく二拠点生活をするなら、リモートワークを活用してそれぞれの拠点で半月ずつくらい長く過ごしたい」という場合には、月に一往復程度の移動頻度になるでしょう。週末移住と比べると頻度は少ないので、拠点間の距離は離れていても苦ではないかもしれません。
二拠点生活の予算を決める
二拠点生活を始めるときは、かかる費用についてあらかじめ考えておく必要があります。
二拠点生活を始めるには、当然ながら2つ目の拠点を持つことから始めなければいけません。新しく家を借りる場合には、敷金や礼金、家具や家電の購入費用がかかります。さらに拠点間を移動するための交通費も必要です。
国土交通省が2012年に行った調査によると、二拠点生活をしている人の52.3%が「100万円~300万円程の初期費用がかかった」と回答しています。
また、二拠点生活を始める場合、初期費用だけでなく、家賃や水道光熱費などの費用は2つの拠点それぞれでかかることになります。
二拠点生活は、どのような地域に拠点を構えるか、どのような家に住むかで必要な費用は大きく変わってきます。
せっかく二拠点生活を始めても、それぞれが維持できなければ意味がありませんので、費用についても考慮しながら始め方を検討してみましょう。
今回紹介したポイント以外にも、二拠点生活に向いている仕事や、拠点の場所や物件の選び方を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
デュアルライフ(二拠点生活)とは?仕事や家はどうしてる?
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