2022年9月のオープン後、2ヶ月足らずで老若男女問わず多くの会員さんの口コミから人気が広がった三重県伊賀A邸。
一体どのようにして会員さんから親しまれる家になったのか、家守の百中さんにお伺いしました。
同年代の家守に憧れて、セカンドライフは家守に挑戦
実は、もともとは2年間くらいADDressの会員だったんですよ。
65歳が完全な定年退職だったので、定年後は雇われない働き方をしたいと思っていて63歳ごろから様々な勉強を開始していました。
その手段として、オンラインで行えるコーチングを検討していて、ちょうどコロナ期間中だったこともあり、会社に在職中に練習を始めました。
そんな時に、コーチングであればオンラインで全国どこでも仕事ができるのではないか?冬は沖縄、夏は北海道で生活ができるのでは?と考え出したらワクワクしてきたんですよ。
そのタイミングでADDressをインターネットで知りました。
ただね、誤算があるんです(笑)。
コロナ以降、在籍していた会社は既にテレワークになっていたので、全国どこでも生活ができるか、試しにADDressに入会しました。
でもね…うちの職場のルールとして住所固定のテレワークだったので、週末や有給を使ってADDress生活を送っていました。最初の頃は、月に5日も使うか使わない程度だったのでADDressには、随分貢献しましたよ(笑)。
家守になろうと思ったのは、静岡市の用宗A邸家守の八木さんがきっかけです。
会員時代に何度も用宗A邸に滞在しましたが、八木さんはホスピタリティが高く、応援力もあり、DIYもできて、自分と同い年だったんですが、ここまでセカンドライフを生き生きと送っていて、完全に憧れちゃったんですよ!
自分も同じような生活をしたいと思うようになり、コーチングは頭にはあったものの、定年後のセカンドライフは家守をやろうと心変わりをした瞬間でした。
八木さんとの出会いが、家守の素晴らしさ、やったことのないことに挑戦する背中を押してくれました。
余談ですが、ADDress界隈では有名な話ですが、用宗A邸は夢を掲げた夢神社としてパワースポットになっています。私も”2022年9月ADDress伊賀Open!!”と書いたんです。
自分の夢をかくと応援してくれる人が現れて、本当に叶うんだよね。自分も若者だけじゃなくシニア世代のチャレンジする人を伊賀A邸で応援したいと思っています。
故郷・伊賀の暮らしと”円満別居”
59歳から単身赴任で故郷の愛知県や三重県で暮らしていました。本来なら定年後に自宅の茨城に戻るのが普通でしょうが、故郷で家守をやりたかったので二拠点生活をしています。
私は”円満別居”と呼んでいますが、妻は自宅の茨城県で暮らしています。
オープンしてすぐに膝を骨折したんですが、その時は妻が伊賀にきて2週間ほど身のまわりのことをしてくれました。
お互い信頼しあって、困った時に助け合うことができれば、離れて暮らすのも悪くないですよ。
実はね、まわりからはすごく羨ましがられるんですよ。妻もまわりから”いい暮らしだね”と羨ましがられているんですって(笑)。
1つの投稿から生まれた会員同士のご縁
ADDressのFacebookグループに、山が好きな会員さんの投稿があったので、「三重にも御在所岳という良い山がある」とコメントを残したら、ぜひ行きたいと連絡をもらいました。
コメントをくれた方は1人では不安だということでしたが、自分も怪我をしていたため同行できなかったんです。
そこで以前、用宗A邸に滞在した際に知り合った登山好きな会員さんに相談したところ、喜んで伊賀まで来てくれたんですよ。
伊賀A邸に集まった初対面のお二人が車で登山に行くのを、怪我して行けない私は羨ましい気持ちで見送ったんですよね。帰宅後に思い出話を聞かせてもらいながら夕食をとりました。
今回は、必然な出会いでしたがADDressは同じようにさすらう会員同士の偶然の出会いから始まる交流の楽しさが醍醐味だと思っています。
素敵なご縁つむぎができるよう心がけています。
観光のサポートから移住まで、幅広い伊賀A邸の夢
公共交通機関を使って伊賀に来て1人で楽しみたいという会員さんもいらっしゃいます。近場にシェアサイクルがないので、自転車をレンタルして1人でも自由に楽しめるようにしたいですね。
歩いてでも行けるんですが、気軽に温泉や城などに行けるようにしたいと思っています。
その他にも、これから10年間での夢ですが、伊賀A邸がキッカケで伊賀を気に入って住み始める人が出ると嬉しいです。
いきなり賃貸や空き家を購入して移住するのではなくて、うちはADDressに貸している部屋以外に空き部屋があるので、そこにお試しで数ヶ月住んでみて「やっぱり自分には合いませんでした。」でもアリだし、住んでいる期間で空き家を探して住み始める人が1人でも出てきたら嬉しいですね。
それは両親や故郷への恩返しとも思っています。
この夢については、義務感ではなく、もしそんな人が現れてくれたら最高だよね。という感覚で夢を描いているんです。
実際に、ADDressでの滞在をきっかけに移住する方も多くいると聞いているので、もしそんなことがあったら嬉しいですね。