【全国版】お試し移住とは?体験できる家や自治体を紹介!民間サービスの活用もおすすめ

本格的な移住をする前に「お試し移住」を行って移住体験を楽しむ方が増えています。そこで今回は、お試し移住のメリットや魅力、始める際の注意点などの他、お試し移住のおすすめの民間サービスを紹介していきます。

おためし移住とは

「お試し移住」は、移住を考えている方に向けて地方自治体が行っている活動の1つです。

短期間お試しで実際に住むことで土地の魅力を体感し、移住を検討するための制度のため、宿泊施設ではなく自治体が用意する家に滞在するのが基本的です。

また「お試し移住」の制度の対象となるのは、観光目的での滞在ではなく、移住するかどうかを検討するための滞在です。

お試し移住気分を味わえる民間サービスの家を紹介

お試し移住は地方自治体の取り組みですが「まだ移住地を決めきれていなくて悩んでいる」「複数箇所をまわってお試し移住したい」という場合もあるでしょう。そんなときは、民間のサービスを利用して、暮らすように滞在することで移住体験をしてみてもよいかもしれません。

月額4,800円(税込)(※2ヶ月目〜 9,800円)から始める多拠点生活を提供するADDressは、全国に260箇所(2023年1月現在)あるADDressの家を月額4,800円(税込)(※2ヶ月目〜 9,800円)から利用できます。日本全国に家があるので、お試し移住をしながら移住地を絞り込みたいという方にもおすすめです。ここでは、そんな日本全国の異日常を体験できるADDressの家を3つピックアップして紹介します。

奈良県吉野A邸

吉野A邸

奈良県の吉野町上市というエリアは、桜の名所吉野山にもほど近く、南面が川向で大変日当たりの良い地域です。連子格子の街並みが随所にあり、路地が多いことでも有名です。夏には川遊びやBBQが楽しめるエリアもあります。

吉野A邸はゲストハウス兼移住体験スペース「三奇楼」との提携物件で、周囲は吉野川と対岸の風景を望む、静かな環境です。ADDressの部屋は宿泊棟の離れにある個室で、吉野杉のフローリングが足触り良く、窓から吉野川を見ることができます。

吉野での暮らしのひとときを体験しながら、自然豊かな環境でゆったりと過ごせるでしょう。また、隣接するワーキングカウンターでリモートワークも可能です。

山梨県上野原A邸

上野原A邸

山梨県上野原市は東京都と神奈川県に隣接し、JR八王子駅から23分、JR新宿駅から約60分ほどで着くアクセスの良さ。国道20号、中央自動車道も通っていることから、「山梨県の玄関口」ともいわれる交通網の発達した場所です。

上野原A邸は日本の古民家に英国のアンティークや北欧のモダンインテリアがバランス良く配置されており、古き良き家でありながら、新しさも感じさせる装い。ダイニング・キッチンは、調理に十分な器具が備えられています。自炊好きな方は、近くのスーパーで食材を買い出しして調理をするのもおすすめです。

各個室には広々したデスクに昇降式のチェアやデスクライトが備え付けられているため、集中してリモートワーク作業ができます。また、共用のコワーキングスペースも利用可能です。

この家の魅力は、古民家ならではの静かな暮らしを体験できること。近くに飲食店や買い物のできる場所はありますが数は少ないため、夜になると東京ではなかなか見ることのできない満天の星空が顔を覗かせます。『朝日と共に起きて、暗くなったら眠りにつく』、そんな体と脳を休める暮らしを体験できるでしょう。

福岡県門司港A邸

門司港A邸

北九州市にある「門司港」は、明治から昭和初期にかけ、横浜・神戸と並んで「日本三大港」として国際貿易の中心地として栄華を誇った街です。

当時建てられたレンガ造りの建物を活用して、現在では『門司港レトロ』として生まれ変わり、年間200万人以上の人が訪れるほどの人気の観光地となっています。

門司港A邸は、坂道の細い路地を進んだ先にある静かな高台の上に建つ家です。ダイニングとリビングは別々に設けられているゆったりとしたつくり。畳の間の横には、一枚板のテーブルがあります。

各部屋にはデスク&チェアが完備してあるので、リモートワークにも最適。周辺には、徒歩圏内で、個人経営の人気のカフェや、人情味あふれる飲食店が多数あり、気分転換がてら周辺を散策してみることもおすすめです。

レトロな町並みと港町の景色を望める高台で、静かでスローペースな暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

おためし移住の取り組みを行う自治体

続いては、実際におためし移住の取り組みを行っている自治体をいくつか紹介します。

新潟県佐渡市

新潟県佐渡市では、移住検討者に向けてお試し移住のための住居「定住体験住宅」を最長6ヶ月間貸出しています。若者世帯なら月額2万円~で住居を借りることができ、移住先や就職先を探すための拠点として活用できます。

月額料金には水道光熱費や火災・家財保険料、ケーブルテレビ使用料や放送受信料も含まれており、冷蔵庫やテレビエアコンなどの家電も備え付け。布団と生活備品さえ持ち込めば、移住体験をスタートできます。

栃木県小山市

栃木県小山市は、2015年に住みよさランキングで県内1位に輝いた人気の自治体です。お試し移住希望者に向けて、「おやま暮らしお試しの家」を貸出しています。

利用期間は1ヶ月で、1人につき1回しか申し込みできませんが、月額30,000円で小山市での暮らしを体験することができます。庭付きで家庭菜園を体験することも可能です。

料金には光熱水費も含まれており、インターネット環境も整っています。家具や家電はついていますが、寝具は持ち込みが必要です。

今回紹介した自治体の他にも、全国でさまざまな取り組みがされています。移住地の候補がある程度決まっている方は調べてみてはいかがでしょうか。

おためし移住のメリットや魅力

おためし移住のメリットや魅力

続いては、おためし移住のメリットや魅力について紹介します。

移住生活がイメージできる

実際にその土地に滞在することで、移住した後の生活をイメージすることができます。「周辺で買い物できる場所はあるか」「子供の学校はどこに通わせるか」などライフスタイルに沿った具体的な想像ができるので、移住後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

すぐに生活を始められる

自治体が提供するお試し移住用の住居には、最低限必要な家具や家電などが揃えられていることが多いです。旅行と同じようにスーツケース1つで生活が始められるので、気軽に移住体験ができます。

さまざまな地域の生活を体験できる

「どこの地域に移住するか迷っている」という方にも、お試し移住のメリットがあります。基本的に短期の滞在になるので、複数の地域の生活を気軽に体験することができるでしょう。それぞれの地域の魅力を感じた上で、実際に移住する地域を決定することができます。

補助金制度が利用できることがある

自治体によっては、移住を行う際に利用できる補助金制度が設けられていることもあります。

新築物件の建築費を助成するなど、本格的な移住でなければ補助を受けられない自治体がある一方で、県営住宅を格安で借りられるなど「お試し移住」向けの補助金制度が整えられている自治体もあります。

お試し移住を始めるときは、自治体ごとの補助金制度について事前に調べておくとよいしょう。

古民家に住めることがある

お試し住宅は自治体が管理を行っていますが、空き家を活用しているケースが多く、古民家に住めることも少なくありません。古民家に憧れがあり、まずは仮住まいで暮らしを体験してみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に古民家に住んでみることで、田舎暮らしをより深く体感することができるでしょう。

おためし移住を行う際の注意点

おためし移住を行う際の注意点

続いては、おためし移住を行う際の注意点をいくつか紹介します。

費用がかかる

お試し移住は自治体からサポートが受けられる制度ですが、持ち出し費用が0円で済むというケースは滅多にありません。たとえお試し住宅を借りるための費用が無料であっても、移動費、食費などは自費で負担する必要があります。

移住体験に興味がある場合には、どのくらいの費用がかかるのかをあらかじめ調べておくと安心です。

仕事との両立ができるよう調整する

現在の生活拠点とお試し移住地が遠方で、出勤が難しくなることも考えられます。お試し居住期間中の仕事について、あらかじめ考えておきましょう。

あらかじめリモートワークの準備をする、休暇をまとめて取得するなど、仕事との両立ができるよう調整しておくのがおすすめです。移住先の検討段階で仕事を辞めてしまうのはリスクが高く、心理的に負担になる可能性もあるため、できるだけ避けましょう。

自治体によって入居条件が異なる

お試し移住のために自治体が提供している住居については、入居条件が定められている場合もあります。条件を満たさない世帯が入居を希望した場合、断られてしまうこともあります。

自治体によって入居条件が異なるため、複数の自治体でお試し移住を利用する場合は、必ず各自治体のホームページや窓口などで事前に確認しておきましょう。

お試し移住は1回だけのケースが多い

お試し移住で自治体からサポートを受ける場合、住居の利用は1回のみという制限を設けている自治体が多くなっています。

とはいえ、お試し住宅に1ヶ月暮らしてみた後であっても、移住するかどうか迷ってしまうケースも珍しくないでしょう。もう少しお試し移住を続けたいという場合は、自分で住居を探す必要があります。

このような場合には、ADDressをはじめとする民間サービスを利用して、移住候補地に何度でも暮らすように滞在してみるのがおすすめです。

日本全国の異日常を体験できるADDressはおためし移住に最適!

今回は、お試し移住の自治体の取り組みやメリット、デメリットを紹介しました。自治体のお試し移住制度を利用してみたけれど、短い期間では移住先を決められないという場合は、日本全国の異日常を体験できるADDressをご活用してみてはいかがでしょうか。

ADDressは、日本各地で運営する家に低額からお住まいいただけるサービスを提供しています。月額費用4,800円(税込)(※2ヶ月目以降 9,800円)からとなっていて、電気代、ガス代、水道代はすべて含まれています。また、敷金や礼金は必要ありません。

敷金や礼金などの初期費用なしで、さまざまな地域での移住体験にご活用いただけます。また、各地の家にはWi-Fi環境や家具、家電、アメニティも完備しているので、最低限の荷物で移動していただけます。

自治体のお試し住宅には寝具が用意されていないケースも多いですが、ADDressの家は寝具も設置しておりますので、ご用意も不要です。さらに、同伴利用者も無料で滞在可能。また、会員と関係性のある人(親族・友人などの関係性は不問)は、会員と同伴であれば無料で滞在できます。

ADDressが運営する家は、全国各地にあるので、どの地域に移住をするか迷っている方や、さまざまな土地の魅力に触れたい方にもぴったりです。たとえば、海の近くへの移住を考えている方は、以下の記事もおすすめです。
海の近くに移住したい!おすすめの移住先やADDressの家を紹介

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この記事を書いた人

チセサカイ

富士山のふもと育ちのライター、エッセイスト。2021年に賃貸を解約してADDressで旅暮らしを始める。さまざまな地域の暮らしを体験しながら、自分に合ったライフスタイルを模索中。時間があればだいたい海辺にいる。好きな移動手段はフェリー。