運営会社アドレスには、パラレルワーカー社員がいます。
例えば、東京都墨田区出身の20代会社員・保延祐希さんです。2020年8月に入社し、マーケティングとインサイドセールス部門に所属しつつ、2022年4月から長野県塩尻市で地域おこし協力隊に着任しました。
当初は東京近郊の自宅と塩尻市を往復する二拠点生活をしていましたが、塩尻に集まる多様な方々との出会いや何か「コト」を起こしていきたい!という思いが強くなり、もっと地域にいる時間を増やすために塩尻市に本拠地を移しました。アドレス社員と地域おこし協力隊の二足の草鞋生活を送っています。
ADDressが目指す「関係人口創出」のミッションに共感して株式会社アドレスに入社したのですが、東京都心で育ち都会で生活していた保延さんにとって、実際のところは「関係人口って本当に地域活性化に寄与するのだろうか」という疑問もありました。その問いの答えを見つけるために、塩尻市での地域おこし協力隊に応募したのです。
多拠点生活をするADDress会員の中には、移住を伴う転職先を探したり、キャリアチェンジを考えてリフレッシュしたり、「地域とこれからの仕事」をテーマに転々と各地をホッピングする人も少なくありません。
そういう人にとって、保延さんの実体験とアドバイスは参考になるのではないでしょうか。
*関係人口とは:
「定住」や「移住」でもなく、一回限りの「観光」でもなく、地域や地域の人々と関わる人々のことを指します。ふるさと納税のようなライトな関わり方から、お祭りやイベントのボランティア活動、地域での副業といった生産活動まで、幅広い関わり方があります。
地域おこし協力隊の着任地域を見つけるなら・・・
将来、地域の空き家を活用してシェアハウスやゲストハウスを運営しながら、オーナー家守としてADDressを続けてみたいと思い描いている人こそ、地域おこし協力隊制度を活用することを提案したいです。
地域おこし協力隊は各自治体の求めるミッションに応じて活動するので、農業などの1次産業の担い手を増やしたり、移住促進、観光人口の増加を目指したりと多岐に渡ります。
人口減少と空き家課題を抱える地方自治体では、ADDressのような「関係人口創出」の取り組みへの関心は高いです。最低限の生活を担保しつつ、将来の起業準備に向けた起業支援補助金もあるので、空き家再生費用に投じることも可能です。
まずは、どの地域に根を下ろすのかを決めることになるので、「一緒にいたい」と思える人がいる地域を見つけるところからスタートします。
ADDressには全国47都道府県、266箇所以上(2023年4月現在)の家があります。気になる家に行ってみて、町を歩いてみて、家守さんや地域の人たちと話してみてほしいです。
そういう生活を続けていると、次第に自分の居心地のいいコミュニティが見つかるはずです。
キーパーソンを見つけ、地域との繋がりを作ることが地域活動のコツ
いまは塩尻市先端産業振興室に所属し、関係人口創出事業をメインに活動をしています。地域との繋がりを先に作っておくことで、活動がしやすくなるし、その地域への思い入れも深まります。
僕はADDressで多拠点生活を続ける中で、ADDress塩尻A邸のオーナーであり、塩尻でさまざまな活動をしている「たつみさん」と出会ったことがきっかけとなりました。
任期1年目は「塩尻CxO Lab」という人材育成のコミュニティ運営を任されました。塩尻市の地域課題を解決したり、魅力の再発見をしたりするために「自分にできること」に取り組み、起業や副業などへつなげるプロジェクトを実践しています。2022年度は5テーマ、半年間にわたるプロジェクトでした。
参加者との交流を通して、皆さんが「面白い!」と思える人生へ舵を切っていく瞬間に居合わせることができ、運営者として大きな達成感と満足感を得ました。
地域おこし協力隊のゴールは定住と起業ですが、僕は大好きな塩尻で取り組んでいる事例を他の地域でも展開したいと考えています。
地域と関われるコミュニティを築き、地域に訪れるコミュニティメンバーの人生の選択肢が広がっていくような機会を提供したいです。
地域での暮らしや働き方に憧れている人、旅をしながらキャリアを見直してみたい人、多拠点生活を始める人にはそんな人たちもたくさんいると思います。
地域おこし協力隊には年齢制限はありません。地域でチャレンジしたい人がいたら、僕が相談に乗りますよ。塩尻で待っています。
記事に出てきた家:ローカルに根付いた古民家シェアハウス 長野県塩尻A邸
ワインと漆器と街道の町・長野県塩尻市(しおじりし)にある塩尻A邸はシェアハウス&ゲストハウス「宿場noie坂勘」との提携拠点。
シェアハウス住人は内装をリノベーションしながら共に暮らし、人を受け入れ、小さなローカルビジネスをそれぞれが生み出して、日本の田舎で最低限の経済と生産を自給する暮らしをしています。
この拠点を訪れた会員さんには、ぜひ塩尻で暮らす住民との交流により「地域との繋がり」を体感していただきたいと願っています。
塩尻A邸についてもっと知りたい方はこちら:
https://address.love/homes/99