地元福島で地域とのつながりを楽しむ暮らし【スタッフ体験談】20代 アドレススタッフ 宇佐見さん

宇佐見 采花さんは、現在、地元福島でシェアハウスに暮らしながら、株式会社アドレスの拠点開発部で働いています。

宇佐見さんのメインのお仕事は新しくADDressの家に登録してくれる家守さんを増やすことですが、それ以外でも「地域交流ができるお店」のプロジェクトも担当しています。

そんな宇佐見さんにADDressでのお仕事や、地域とのつながりを楽しむ暮らしについてお話を伺いました。

何ができるかはわからない。だけどいつか、街のためになにかしたい。

私の地元は、福島県双葉郡楢葉町。福島県12市町村(※)の1つで、震災で大きな被害を受けた地域でもあります。

正直まだ、自分が何ができるかわかりません。ですが、いつか街のためになることをしたい、その想いだけはずっと持っていました。

そんな時に出会ったADDressというサービス。

ADDressを会員として利用するのではなく、スタッフとして働けば、地元にADDressを誘致することもできるかもしれない、そうすれば地元も盛り上がるかもしれない。

そんな希望を持って、ADDressにジョインすることを決めました。

※東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示等の対象となった12市町村

地元楢葉町の「まかない付き」シェアハウスで地域とつながる暮らし

現在私は、地元楢葉町で、kashiwayaというまかない付きシェアハウスに暮らしています。

kashiwayaは、これから町に関わってくれる外からの風と、地域の人々が大切に積み重ねてきた暮らしとが、まざりあう場所を目指して、立ち上がったシェアハウスで、朝ご飯と夕食10食分が家賃に含まれます。

そして、食事が提供される「食堂」は一般開放もされているので、ここにさえ来れば誰かと繋がれる、「食」を通して、自然に地域交流ができる場所でもあります。

kashiwayaで食事を作ってくれたり、住民や地域の人との架け橋になってくれているのが、「結のはじまり」という晩酌処の店主でもあるかおりさんです。

かおりさんが作る、地産食材を使用した日替わり定食はどこかほっとする味。

お料理を作りながら、初めてお店にきた人にも「どこからきたんですか?」と自然に声をかけてくださり、気づけばさまざまな地域の方と繋がりを作ってくれます。

そんな地域のみんなの拠り所的な存在でもある「kashiwaya」や「結のはじまり」は、私も運営に関わっている「地域交流ができるお店」に登録しています。

そのため、ここから車で5〜15分の場所にあるADDressの家(広野A邸冨岡A邸)からADDress会員さんが足を運んでくれることもあり、自分が住んでいるシェアハウスや、つながりのある人のお店に会員さんが来てくれるようになったことはとても嬉しいなと感じています。

また、かおりさんが「多拠点生活、ワーケーション、パソコン1つで働く」といったライフスタイルをしている人と実際に話すことで、「この地域にこういう人たちをどんどん呼びたい!」と思ってくれている様子も印象的でした。

こんなふうに、自分が住んでいる地域に新しい風を吹き込むことができるのも、ADDressのお仕事ならではです。

地域の人が紹介してくれるお店は間違いない!ガイドブックよりも信頼できる地元の人たちに愛されるお店。

私自身、旅も大好きで、これまでたくさんのADDressの家に滞在し、さまざまな地域を訪れました。その中でも印象に残っている場所の1つが気仙沼です。

気仙沼は、歩いているだけでも街全体から外部の人を歓迎してくれる空気が感じられる、あたたかい街です。

そんな街で、たまたま入ったお店が「ともしびプロジェクト」のキャンドルを作っている工房でした。店員さんが気さくに話しかけてくれ、震災当時のことや変わりゆく街に対する想いをたくさん共有してくれました。

店員さんから「今日はどこに泊まるの?」と聞かれ、気仙沼A邸(スローハウス)だと伝えると、なんとそのキャンドルのお店のオーナーさんが家守さんだということが判明しました。

その場で店員さんが気仙沼A邸のスタッフさんに電話してくれ、お店まで来てくれてお話しし、その夜は、おすすめしてもらった居酒屋さんにお邪魔しました。ご飯も美味しく、店員さんも優しくて最高でした。

そして次の日は、その居酒屋で教えてもらったお店に伺うことに。

こちらで食べた穴子丼も本当に美味しくて、やはり、地域の人からの紹介は間違いないと確信しました。

旅を終えても浮かんでくるのは、景色や味だけでなく「またあの人に会いに行きたい」という気持ち。

私は1人のADDressファンとして、そしてスタッフとして、ADDressのサービスを利用すると、普段の旅行・観光では検討もしないような「地域交流」を積極的に体験したくなるのが魅力だと思っています。

その結果、「ただ景色をみる」「おいしいものを食べる」ではなく、「あの人が教えてくれたスポットに行く」「あの人がお勧めしてくれたお店で食べる」という、交流の記憶が蓄積されます。

そして、少し期間をおいても浮かんでくるのは、その景色や味だけでなく、「またあの人に会いに行きたい」という気持ちです。私自身、気仙沼で穴子丼を紹介してくれた方に「あのときおすすめしてもらった穴子丼最高でした」と伝えに行きたいなと今も思っています。

これからも、地域とのつながりを大切に暮らしながら、旅先でできた素敵な出会いを、自分のお気に入りをみんなにシェアする感覚で「地域交流できるお店」にどんどん登録をしていきたいです。

記事に出てきた家:宇佐見さんが暮らすkashiwayaから車で5分の広野A邸

福島県浜通りの南部にある自然豊かな街、広野町。

広野A邸はホテル「ホテル双葉邸」と提携しており、畳が心地の良い床に、大浴場など、疲れを癒す設備も充実しています。

お食事処では地元の浜の物をふんだんに使った料理もいただけます。

車の場合は広野インターより5分、電車の場合はJR「Jヴィレッジ」駅が最寄りです。

1つ手前のJR「広野」駅で下車すると、「多世代交流スペース ぷらっとあっと」(駅から徒歩3分)に立ち寄ることもでき、地元の人たちと出会えることもできます。

広野A邸についてもっと知りたい方はこちら:https://address.love/homes/354

記事に出てきた家:復興のリアルを辿る、冨岡A邸

冨岡A邸のある双葉郡は、福島県12市町村の1つで、震災で大きな被害を受けた地域でもあります。

冨岡A邸から徒歩3分のところにあるのが、双葉郡の情報発信拠点「ふたばいんふぉ」。

富岡町出身で、家守を務める平山さんは、自治体ごとに異なる双葉郡の復興状況を一度に知ることができるよう、2018年に開館しました。

他にも、冨岡A邸から徒歩5分のところには、福島第一原子力発電所事故の記録や廃炉事業の現状などが確認できる「東京電力廃炉資料館」があり、震災について、そして復興の今について学びを深めることもできる家です。

冨岡A邸についてもっと知りたい方はこちら:https://address.love/homes/353

記事に出てきた家:宇佐見さんのおすすめ、気仙沼A邸

気仙沼市は、海と山が近くにある自然豊かな場所です。

海が近いのでサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむことができますし、漁業が盛んで、食べ物が美味しいのも魅力の一つです。

気仙沼A邸が提携する「SLOW HOUSE @kesennuma」では、「余白を生み、余白から生み出す暮らし」をコンセプトに、ひとと、自然と、自分と繋がり、十分な時間をかけて自分らしい豊かな生き方を見つける暮らしを作っていきます。

ゆっくりと過ごしながら、自然の中で余白を感じたい方にもぴったりの雰囲気です。

気仙沼A邸についてもっと知りたい方はこちら:https://address.love/homes/342

観光ツアーでは味わえない、地域とのつながりを体感できるADDressのサービス。

この記事でご紹介した広野A邸冨岡A邸気仙沼A邸の利用は以下ご案内から。

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この記事を書いた人

三上ゆき

一般社団法人READYBOXで副代表をしながら、ライターやフリースクールの先生もしています。 「いいことを、淡々と」がモットー。