風通しの良い家で子育て家庭の雰囲気を体験できる【ADDress家守インタビュー】茂原A邸 りょうすけ&あやかさん

ADDressの特徴は均質化されていない滞在体験。
観光だけではなく、家守やその土地にいる方々、同じようにさすらう会員同士の偶然の出会いから始まる交流の楽しさ。
家々の個性や偶然性を楽しむことこそが、このADDressのサービスを満喫するコツです。

家の個性を形にする、家守の存在。
今回ご紹介するのは、千葉県にある茂原A邸の家守、ご夫婦のりょうすけ&あやかさんです。

取材のきっかけは、ADDress会員コミュニティの「おしごと部」での出会いでした。
ADDress会員&家守コミュニティではさまざまな部活があり、その一つで「お仕事の依頼や受託」ができる活動です。
お仕事部を見に行ったところ、
りょうすけさんからの「ユーザーヒアリングに協力いただけませんか?」の投稿が目に止まりました。

りょうすけさんは開発エンジニアとしてサービス開発をされています。ヒアリングの対象はtwitter連携の投げ銭サービス、poiit(ポイート)
おもしろそうだと思い「まだ募集してますか?」と聞いたところ、
「はい、募集中ですよ。もし茂原に来ることがあれば、実際にサービスを使っているところを拝見させていただきたいです」と。
それなら家守紹介の取材もさせてほしいとお願いし、茂原A邸に向かいました。

茂原は千葉の外房線沿線。このエリアにはADDressの家が点在し、「一ノ宮A/B」「大網」「御宿」「いすみ」「勝浦」の6つの家のホッピングも楽しめるエリアです。
茂原A邸は茂原駅からバスで10分、バス停から徒歩9分程度。
目の前に田園風景が広がり、窓の外は一面の緑が見えます。

千葉県にある茂原A邸

家守のりょうすけ&あやかさんはADDress唯一の家族家守(2021.8月時点)。
2歳、0歳のお子さんがいて日中はADDressの家で生活し、離れで寝起きする住み込み家守です。

多様な価値観がある中で子育てをしたい

多様な価値観がある中で子育てをしたい

(茂原A邸。田園からの高台にあり、吹き上げる風が気持ちの良い家です)

ーーー家守になったきっかけは何でしたか?

りょうすけ:外房で仲良くしている不動産屋さんに「家守やらない?」と声を掛けられたのがきっかけです。
私は数年前はオーストラリアでVANライフ(車での移動生活)を送ったり、日本に戻って千葉でairbnbのホストをやっていました。
ゲストとしていろいろな家を訪ねて人と交流するうちにホストをやってみたいと思ってきたんですよね。

あやか:自分たちの価値観を変えるには、生活環境を変えるのが一番手っ取り早い、と思ったんです。
荷物も少なかったし、ADDressの家守の話を聞いて、翌日には「やります」と答えていました。

りょうすけ:子どもが生まれて、「いろいろな人がいる中で、多様な価値観がある中で子育てをしたい」と考えたのが家守をやりたいと思った一番の理由です。
もちろん親自身からも伝えたい価値観はありますが、それだけではなく、いろいろな価値観があることを子どもに伝えていきたい。
そのために最適な環境だと考えています。

あやか:『フルハウス』というドラマをご存じですか?家にいろいろおもしろい人たちが訪ねてきて、その中で子どもが育っていくホームコメディなんです。
そんな環境に近いな、と思っていました。親戚のおじさん、おばさん、お姉さんやお兄さんがたくさんいる環境というか。

りょうすけ:生き方の選択肢を知ることで、生きやすくなると思っています。
あまりお金を使わない自給自足のような暮らしもよいし、遊んだり仕事したりの自由な暮らし方もよい。資本主義で稼ぐことに価値を置いてもよい。
どれもありだと思います。

ーーー実際に始めてみての変化や予想外だったことはありますか?

りょうすけ:いろいろな人が訪ねてきておもしろいだろうな、とは思っていました。
多様な価値観に触れられる。それは予想通りでしたね。
予想外といえば、家守や会員同士のつながりがここまでコミュニティになっているとは、という点です。

ADDressでは、会員が「〇〇の家で会員のあの人と会いました」とか日常的に話題に出るんです。家守も含めて、会員同士の知り合いが多いですね。
例えば会員からの発案で立ち上がった、「家守お助け部」。
家守が一人でたくさんの会員を迎えるような家は大変だからと、会員がお手伝いを募る取り組みを始めているんですね。会員から家守になるケースも珍しくなくて。
このようなことは、たぶんairbnbでは起こらないと思います。
会員もゲストという感覚ではなく、一緒にサービスを作っている仲間、という意識も少なからずあるのかもしれません。

あやか:サブスクリプションのサービスということもあり、シェアリングエコノミーに慣れている会員が一定数いるんですね。
その会員と一緒に滞在した他の会員にもそのマインドや文化が伝わっていく、そういうことが起こっているのではないでしょうか。

りょうすけ:ADDressにはフェイスブックグループとか、部活動とか、〇〇通信とか、家守からの発信とか、つながりやすい仕組みが作られているんですね。
この会員制コミュニティが合う人、合わない人はいると思いますが、まず体験してみてはと思いますね。

外房ホッピングの入り口として利用してほしい

ーーーお二人が家守をされる茂原A邸を会員にこう楽しんでほしい、ということはありますか?

外房ホッピングの入り口として利用してほしい

(あやかさん。上の子を保育園に送った後、下の子の保育をしながらインタビューに答えてくれました)

あやか:子連れの方にもぜひ利用いただきたいですね。我が家にも小さい子がいるので全く気兼ねなく過ごせます。
まだまだお子さん連れで来る会員は少ないのですが、例えば夏休みならおばあちゃんとお孫さんという組み合わせでもADDressは利用できますし(※1)、
子連れ滞在先の選択肢の一つとしてご検討いただくのも良いと思います。

※1
ADDressでは、会員と関係性のある人(親族・友人などの関係性は不問)は、同伴・同室利用であれば無料で滞在可能となっています。詳しくはこちら
(ただし部屋の収容人数を上回る人数の同伴は不可です。また、一部有料の家もございます。)

あやか:私たちは外房エリアのいろいろな場所に住んでいたことがあるので、このエリアには詳しいんですよ。
大網、一ノ宮、いすみなど、ADDressの家がある場所にも住んでいたことがあります。
だから、外房エリアのホッピングの最初の入り口としてお越しいただければ、見どころもいろいろ紹介できると思います。

また、外房には「小商い」というか、身の丈にあった商売をして地元の市場、マルシェで売り買いするような文化があるんですね。
今はマルシェ等のイベントもコロナの影響で中止になってしまっていますが、
ケーキ屋さんやアクセサリー作家、農家さんも出店していておもしろいです。

りょうすけ:サーフィンをやりたい人であれば、ADDressの一ノ宮では一日500円でボードを借りられることもあります。茂原A邸に滞在している会員と一緒に一ノ宮まで行き、合同でサーフィンを楽しんだことや、会員のサーフィンデビューにお付き合いしたこともあります。

あやか:自転車をやる人であれば、千葉は平地なのでサイクリングロードもありますね。
会員で自転車を楽しんでいる人もいましたよ。

りょうすけ:交流したり、話すことは好きなので会員と夜まで話し込んだこともあります。
ビジネスの話も、お金じゃない楽しい生き方の話も、資本主義で楽しく生きる方法も。
自分自身の経験から、「就職活動しなくても拾ってくれる人はいる」「未経験からどうやってエンジニアになったか」という話もできます。

家守のりょうすけ&あやかさん

(家で仕事をするりょうすけさん&あやかさん。保育園の送り迎えも協力して行っています)

開発プログラミング合宿、計画中

ーーー茂原A邸は「子連れ滞在として」「外房エリアの最初の滞在先として」「色々な生き方や価値観を知りたい人に」お勧めなんですね。

今後茂原A邸でやっていきたいことはありますか?

りょうすけ:開発プログラミング合宿みたいなことをやりたいと考えています。
私がエンジニアであることもあり、ADDress会員にフリーランスの方も多いので企画できればと。
例えば、何か事業やサービスを始めるのにホームページを作りたい、それを滞在中の数日間で作りましょう、とういようなことですね。
デザインの基礎を理解すれば、自分でも作れるようになりますから。
(詳細はこちら。既にオープンしています!)

あやか:子どもがいる会員が増えてきたら、子ども服のフリーマーケットを会員と一緒にできるといいな、と思っています。
子ども服ってすぐ小さくなってしまいますからね。子育て中の人たちの気軽な交流の場を作っていきたいです。
大人と大人、子どもと子どもの関係性をつなげる場になるとよいと思います。

ADDress 茂原A邸 家族家守

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茂原A邸は高台にあり、田園から吹き上げる風が家の中を気持ちよく通ります。
まさに風通しの良い家。
りょうすけ&あやかさんの作る空気そのまま、外房のADDressの会員とも交流したり、地元のマルシェを紹介されたりと人や情報が軽やかにに行き交う家です。
「非日常過ぎない」ところも魅力。
ワーケーションとしても程良く、日中は仕事に集中し、夕方から田園の中を散歩に出かけたり。食品・日用品がお手頃な値段で置かれているスーパーも徒歩10分圏内。
アクティブ派には車があればサーフィンを楽しむことも。

今なら「小さいお子さんがいる家」に親戚として訪れるような感覚が楽しめます。

この記事を書いた人

高石典子

2020年8月よりADDress会員。月の半分はADDressの家を巡り、半分は自宅で過ごす。中学・大学生の2人の子の母。フルリモートで仕事をしており、母親業もリモート化できるのではと実験中。仕事はキャリアカウンセラー&ライター。喫茶店での読書と銭湯後の一杯が至福のひととき。得意技は「ポジティブ変換」。