休暇を取りながら働くという新しい働き方「ワーケーション」は、労働者や企業だけでなく、受け入れる自治体にとってもメリットがあるため、近年多くの自治体がワーケーション誘致の取り組みを実施しています。
そこで今回は、ワーケーションに活用したい全国各地の自治体の取り組み事例と各地域でワーケーションにも活用できるADDressの家の魅力を紹介します。
自治体がワーケーションを誘致する理由
ワーケーションは労働者や企業だけでなく、受け入れる自治体にもメリットがあると言われています。
都会で働く人々がワーケーションで地方に訪れることで、観光客が増え、需要が少ない閑散期でも観光業が盛り上がるというメリットがあります。また、ワーケーションによって関係人口を創出できるため、自治体としては地域活性化や将来的な移住者の獲得につなげやすく、少子高齢化や人口減少などの課題を抱える地方自治体にとっては大きなメリットになります。
このように、ワーケーションは受け入れる自治体にとってもさまざまなメリットがあることから、ワーケーション誘致の取り組みを進める自治体は増えています。2019年にはワーケーションの全国的な普及・促進を図るための団体「ワーケーション自治体協議会(WAJ)」が設立され、2021年5月現在で全国185の自治体がWAJの会員となっています。
ワーケーションを誘致する自治体の取り組み事例
続いては、実際にワーケーションを誘致している自治体の取り組み事例を紹介します。
ワーケーション向けポータルサイトの運営
自治体におけるワーケーション誘致の取り組みとして、ワーケーション向けのポータルサイトを運営する自治体が増えています。
例えば、奈良県の奥大和地方にある19の市町村は共同でポータルサイト「奥大和ワーケーション」を運営しています。このポータルサイトには、奥大和にある各自治体の魅力や宿泊施設の概要などが掲載されており、地図からワーケーション関連施設を検索することも可能です。
また、美しい海と砂浜があり、ワーケーションの聖地とも称されるほど全国から多くのワーケーション利用者が訪れる和歌山県白浜町では、「和歌山県ワーケーションサイト」を運営しています。ポータルサイトでは、ワークプレイスや宿泊施設をはじめ、シュノーケリングやダイビング、バドルボードなどのマリンスポーツ、アクティビティ体験についても紹介しています。
奥大和にあるADDressの家
「吉野B邸」は、古民家宿泊体験が楽しめるゲストハウスの一角にあるADDressの家です。
大和上市駅から徒歩15分と比較的アクセスしやすい場所に位置し、江戸末期から明治初期に建てられたという築100年以上の古民家をリノベーションした家ではレトロな雰囲気を味わえます。
洋室にはデスクとチェアがあり、仕事に集中できる環境が整っているためワーケーションにも適しています。また、スーパーやコンビニも徒歩圏内なので、滞在中の買い出しも便利です。春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬はあたり一面の銀世界といった具合に四季折々の風景を楽しめるのも吉野町の魅力の一つです。
和歌山にあるADDressの家
「熊野A邸」は、ワーケーションで人気の和歌山県にあるADDressの家です。
世界遺産として知られる熊野古道沿いにあり、まるで忍者屋敷のような古民家を利用した宿「熊野古道古民家宿HAGI」との提携物件となっています。
真っ白い砂浜のある海「南紀白浜」までも近く、周辺には熊野古道や高野山があるなど、歴史やスピリチュアルな世界に触れられる場所としてワーケーションにおすすめです。
ワーケーション宿泊プランをふるさと納税に
自治体におけるワーケーション誘致の取り組みとして、ワーケーション宿泊をふるさと納税の返礼品として導入する事例も増えてきています。
例えば、岩手県奥州市は、焼石岳温泉ひめかゆのワーケーション宿泊プラン(20泊21日分の宿泊券)をふるさと納税の返礼品に追加しました。コテージを貸切ることができ、温泉施設がすぐ近くにあるほか、世界遺産などの観光スポットへのアクセスも良好で4人までは無料で利用することができます。
岩手にあるADDressの家
奥州市と同じ岩手県内には、ADDressの家「花巻A邸」があります。
こちらは花巻の温泉施設隣接、田園地帯に立つホテル「フォルクローロ花巻東和」との提携物件で、個室の部屋にはデスクとチェアも完備されており、ワーケーション中も静かな環境で集中して仕事に取り組めるでしょう。また、館内にはブックセレクト集団「BACH」が監修した岩手を知るブックラウンジがあり、展示されている本を自由に閲覧することができます。
花巻は宮沢賢治の生誕の地として有名で、周辺には宮沢賢治記念館などゆかりの観光スポットが数多くあります。ワーケーション中の休暇時間には、それらの観光スポットを周遊してみても良いでしょう。
ワーケーション向け施設の建設
自治体におけるワーケーション誘致の取り組みとしては、ワーケーション向けの施設を建設している自治体もあります。
例えば長野県では、平成30年度に補正予算として1,900万円を計上し、県内の商店街の空き店舗などをワーケーションの拠点としてリノベーションしています。同県内ではホテルもコワーキングスペースを増設するなど、民間も積極的にワーケーション誘致に取り組んでいます。
また、長野県では「信州リゾートテレワーク」というポータルサイトも運営し、ワーケーションのモデル地域やモデルプランを紹介しています。
長野にあるADDressの家
そんな長野には「軽井沢A邸」というADDressの家があります。
軽井沢A邸は、しなの鉄道・中軽井沢駅から徒歩15分強のところにある、2階建ての一軒家で、元々は近隣の旅館の下宿場として使われていました。人気の観光スポット「ハルニレテラス」までは歩けるほど近いので、ワーケーションで訪れた際の休暇時間にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
ワーケーション向けのアクティビティプラン
自治体におけるワーケーション誘致の取り組みとしては、ワーケーションをはじめとする短期滞在者向けのアクティビティプランを用意している自治体もあります。
例えば、都心から車で約90分というアクセス良好な千葉県南房総市では、うちわ作りを体験できるプランやアワビ養殖の現場を見学できるプラン、ジャガイモの収穫など農業体験ができるプラン、自然を感じるトレッキングプランなど多数のアクティビティプランを提供しているため、自分好みのものを見つけることができるでしょう。
まずは日帰りで楽しめるお試しワーケーションプランも好評です。
南房総市にあるADDressの家
そんな千葉県南房総市には、「南房総A邸」というADDressの家があります。こちらは、玄関を開ければ30秒で海に到着するという贅沢な立地でワーケーションが楽しめる家です。
かつては民宿だった物件なので、2つの浴室や洗面台、トイレなど設備が充実しているほか、共有スペースとしてコワーキングスペースが用意されています。
晴れた日には水平線の向こう富士山が現れるという絶好のロケーションも魅力です。
ワーケーションには自治体の支援とADDressの家を活用しよう
今回は、自治体が進めるワーケーション誘致の取り組みや、そんな自治体で利用できるADDressの家について紹介しました。ワーケーションを始めるにあたっては、各自治体のワーケーションポータルサイトやアクティビティプランなどを事前に調べておくのがおすすめです。
また、全国各地の自治体でワーケーションを楽しみたいという方は、日本全国の異日常を体験する「住まいのサブスク」ADDressのサービスもぜひご活用ください。月額9,800円(税込)~で全国にある家でのワーケーションをお楽しみいただけます。
また、ADDressの創業者・代表取締役社長の佐別当隆志(さべっとう・たかし)は、この度「一般社団法人日本ワーケーション協会」の顧問にも就任したワーケーションの業界の第一人者の1人です。自身もライフスタイルとしてワーケーションを行いながら、ADDressという「住まいのサブスク」を展開し、日本の豊かな自然、古民家や地域の良さを守り、活かしていく社会に向けた取り組みを行っています。
そんなADDressの家でぜひ、人との繋がり、自然との暮らし、様々な地域の文化や出会いを楽しむ時間を過ごしてみませんか。ワーケーションに興味がある方は、ぜひお気軽にADDressの会員サイトにご登録ください。