大きな決断はしなくていい。「ちょっと距離をおいて」いつもの日常にポジティブな変化を【会員インタビュー】大和さん

大切な家族やパートナーとの日々は、もちろん幸せ。

だけど、大切なのに、大好きなのに、うまくいかない日だってある。

一緒にいる時間が長いからこそ、相手のことを知っているからこそ、言いたくなる一言や、折り合わない価値観がある。

このままでいると、きっとどちらかの我慢の糸が切れてしまう。

そんな時、家出でも、別居でもなく、「少しだけ距離をおく」そんな選択肢が取れたら。

余計な一言を言ってしまう前に、正面からぶつかってしまう前に、少しお互いが力を抜ける時間があったら。

きっと関係性は、もっと穏やかに、健やかに育んでいける。

ADDressは「多拠点生活」というライフスタイルを拡げ、移住でも、定住でも、所有でもない生活を提案しています。

今回は、家族と離れて過ごす時間を作るためにADDressに入会したという大和さんにお話を伺いました。

出不精だからこそ、ADDressを固定費にして外出機会を作っておく

現在私は妻と2人で、企業の業務改善のサポートなどを行う事業を行っています。

もちろん2人ででやっているからの良さもありますが、2人とも在宅ワークをしていると、よくも悪くも、一緒にいる時間が長すぎると感じていました。

例えば、衝突した時も、ずっと一緒に家にいると感情を整理する場所がなかったりしますよね。

そういったこともあり、妻とも「積極的にどちらかが外に出る機会をつくりたいね」といった話をしていました。

ですが、いざ宿泊となると、場所や金額、予約状況など、調べることも考えることも多く、もともと出不精な私にはハードルが高い、というのが正直な気持ちでした。

そんな時、ふと、以前サービスの利用を検討したことのあるADDressを思い出したんです。以前は何日でも利用できる分、費用がやや高めに設定されており、月に何度も外出の予定がない自分には不向きだと感じていました。

ですが、今回調べてみると、2枚プランで費用は1万円弱と、利用回数も、お値段も、自分にぴったりのサービスになっていました。(2023年8月時点)

毎月の固定費のようなイメージで、最初からお金を払っている状態を作れば、出不精の私でも「もったいないし」とモチベーションになるのでは、と感じました。

実際に利用してみると、メリットはそれだけではなく、例えば大量に検索結果がでてしまうホテル検索サイトとは違って、ADDressでは1つのエリアにおける家の数がある程度限られています。

そうなると、懸念していた「どれにしようか迷う」といった選択の負荷もなく、さっと選べるので、とても利用しやすいと感じました。

自分のペースで、背伸びはしない交流を

そんなメリットを感じてはいたものの、初めてADDressを利用する前は、他の会員さんや家守さんなどと、どう交流していくのがいいのだろうか、と少し緊張したのを覚えています。

そんな私が一番最初に利用したのは鎌倉B邸です。

あくまで私の軸は「夫婦それぞれが別の場所にいて、距離をおくこと」「とにかく家から出てみること」だったので、特に何をするでもなく、ゆったりと過ごそうと決めていました

共有スペースには本棚があったり、ボードゲームが置いてあったりしたので、なんとなく眺めていたのですが、そこへ小学生くらいの姉妹がやってきて「このゲームうちにもある!」といった風に話しかけてくれました。

そんな自然な流れの中で、「一緒にやってみようか」と誘ってみると「やるやる!」とのことで、その日は一緒にボードゲームで遊びました。

このお子さんたちは同時期に鎌倉B邸を利用していた4人家族のお子さんで、親御さんから「ありがとうございます」「助かりました」と声をかけていただきました。

はじめは交流の仕方にやや不安がありましたが、この経験を経て、自分のペースでいいし、背伸びしなくていいんだなと感じました。

家でもできることを、あえてここでする

序盤にもお伝えしましたが、私にとって「旅」や「宿泊」は事前準備の計画、リサーチなどがネックです。

ですので、観光や有名なお店に食事に行く、といった特別なことはせず、本当にただただゆっくりと自分のペースで過ごしています

家を探す時も、お店のリサーチはせず、コンビニやスーパーが歩いて行けるかどうか、駅からのアクセスがしやすいか、が条件です。

エリア自体も、家からあまり遠すぎるとハードルが高くなるので、日帰りで行ける場所がほとんどです。

ADDressの家でのご飯は、近くのコンビニなどで調達して自室で食べています。

交流もメインの目的ではないので、あくまで自然な流れで発生すればその場その場を楽しみますが、例えば自分から家守の方や会員の方を食事に誘うといった積極的交流はしていません

これを聞いた方は、もしかすると「それだったら家でやれば?」と思われるかもしれませんが、自分の目的はあくまで「家族から離れて過ごすこと」で、その目的が達成できているこの過ごし方がとてもフィットしています。

家族や仕事、離れる時間で見えたこと

私は個人で仕事をしていることもあり、普段は時間が空くとついつい仕事をしてしまいます。

そこで、ADDressを利用する日は、仕事道具も置いていくことにしました。

普段はそこまで負担だとは思っていませんでしたが、そうやって物理的に仕事をできない状態になってはじめて、なんだかんだ気持ち的に負荷にはなっていたと気づいたんです。

また、我が家には1歳になる娘がいるので、利用前は、妻にとって負担ではないか?など心配なことももちろんありました。

ただ、私たちは育児と家事を2日間交代で実施するなど、計画的に育児をしていたこともあり、事前に自分の負担割合を増やしたりと工夫すれば問題ないこともわかりました。

常に子供のことも、仕事のことも考える日常から、たった2日間だけでも距離をおくことで、気持ちがかなり楽になりました。

アクティブじゃなくても楽しめる、近場のショートステイで「余白時間」を

ADDressの利用を迷っている方の中には、「交流」や「地域」などのキーワードによって、積極的な交流や参画が必要なのでは?と少し気後れする方もいるかもしれません。

ですが、実は、大和さんのように自分のペースで、自分にとって心地よいADDressの側面を見つけて楽しむ方法もたくさんあります。

「ADDressの使い方にもようやく慣れてきました」という大和さんは、同伴制度(会員と同伴であれば、無料で同室の利用が可能)を使って、来月初めて奥さんと娘さんと一緒にADDressを利用するとのこと。

アクティブなタイプではなくても、まずは近場のADDressの家で「いろんなことからちょっと距離をおける場所」として使ってみると、自分の中に余白が生まれ、いつもの日常にポジティブな変化が起こるかもしれません。

この記事を書いた人

三上ゆき

一般社団法人READYBOXで副代表をしながら、ライターやフリースクールの先生もしています。 「いいことを、淡々と」がモットー。