飾らない自分でいられる。生活を起点とした心地よいつながり。【会員インタビュー】石山アンジュさん

ADDressでの生活は会員同士がパジャマ姿で「はじめまして」の瞬間を迎える可能性のある生活。

そうしてできた関係性は、職業や肩書きスタートでつながる関係性よりも、もっとフラットで、バイアスのない心地よい関係性。

シェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案する活動を行う石山アンジュさんは、普段から多拠点生活を実践しており、最近ADDressの利用も始めました。

そんな彼女が体感した、ADDressならではの体験をお聞きしました。

2枚プランではじめたADDressライフ

コロナ渦があけてから、全国を転々とする生活がはじまりました。

もともとビジネスホテルは好きではなく、友達の家や実家、ゲストハウスを紹介してもらうことが多かったこともあり、せっかくなら交流できる場をもっているADDressも使ってみたいと思い、2枚プランでの利用を始めました。

まだ使い始めたばかりではありますが、印象に残っている滞在が「軽井沢A邸」です。

軽井沢にいく予定があり、せっかくなら近くにADDressの家があるかな、と探して見つけました。

観光として訪れたことのあるハルニレテラスも徒歩5分ほどの距離にあることも驚きで、車に乗らなくてもアクセスしやすい立地もありがたかったです。

心地よい気温と高速wifiで、東京よりも快適に働ける

今回は書籍の出版前ということもあり、軽井沢A邸ではライティング系の作業のために家に篭って作業ができればと思っていたのですが、静かな環境で集中したい私にはぴったりの場所でした。

私は普段、東京のシェアハウスと大分との二拠点生活をしています。

東京で集中して作業をする際はカフェを利用することも多いのですが、クーラーが効きすぎているため足元がかなり冷えてしまい、集中したくても1つの場所に何時間もいることは難しいこともあります。

一方で、軽井沢はこの季節でも過ごしやすい気温で、夜はクーラーをつけなくても良いほど。

普段クーラー負けする私には、室内でも心地よく過ごせる環境が嬉しかったです。

また、カフェは店舗によってwifiの速度に不安があったりもしますが、ADDressの家は高速wifi完備のため作業も捗りました。

「ゆるやかに交流できる」シェアハウスとも違うADDressの魅力

軽井沢A邸は古民家のような一軒家。

入口を入るとすぐの場所に、ホワイトボードが設置されています。

ここには滞在中の人や日程が書かれていて、このボードの内容をフックに話しかけることもでき、交流のハードルも下げることができると感じました。

家守の方にはお会いできませんでしたが、滞在中の会員の方がいたため、交流することもできました。

ライターをされている方やアクセサリー作家さんなど職業は様々でしたが、一緒に作業をしたり、お話したりと、すぐに打ち解けることができ、自然とみんなで夕食を食べる流れになりました。

私が普段暮らすシェアハウスはあくまで「家」なので、その延長に交流があるようなイメージです。

一方で、ADDressは何かしら目的をもって移動、生活をされている人が、パーソナルスペースを保ちつつ、ゆるやかに交流する場という印象をうけました。

例えば趣味のサーフィンをするために海辺の家に滞在する、交流を目的に旅をする、など自分の中で目的があるので、1人慣れしている人が多いように感じましたし、仕事しながらの人が多いので、「私ミーティングだから失礼しますね」といった切り替えもしやすいと感じました。

私はまだADDressを使い始めたばかりの初心者なので、今回の滞在でみなさんのADDress体験を聞きながらより一層これからの交流が楽しみになりました。

ADDressという「生活」を起点としたコミュニティがもつ可能性

この10年で、仕事や趣味といった「ある目的」でつながる様々なコミュニティが生まれるムーブメントはありましたが、今回のADDressでの体験のような、肩書きのないナチュラルな自分として関わる「生活圏にまつわるコミュニティ」はなかったのではないかと思います。

核家族化が進み、東京では約半数が単身世帯、という現状の中で、若い人たちが生活圏において人と関わるということがどんどん減ってきています。

この状況は「孤独」や「人との繋がりの希薄化」に直結します。

そんな中で、ADDressという長期滞在で、「生活の顔」を接点とした人との関わりやコミュニティというものを体験できるのはとても新鮮で、これからの時代に必要となる仕組みなんだろうなと感じています。

実は、8月に販売を開始する新刊「多拠点ライフ」でも、ADDressのような多拠点生活の重要性についてお伝えしています。

これまでは、ゼロスタートで積み上げるのが成功だと信じられてきましたが、終わらない戦争、自然災害、感染症、など何が起こるかわからない時代の中で、積み上げることさえ無駄に思えてしまうこともあります。

そういった世界の中で、私は「積み上げるのではなく、分散する」「いくつもの選択肢をもつ」ことが安心や豊かさにつながると考えています。

家も、働き方も、コミュニティも分散して、小さな選択肢を同時に複数持つことが幸せのスタンダードになるのではないでしょうか。

詳細は是非書籍を読んでいただければと思いますが、そういった生活を実現する上でも、現在ではADDressをはじめとして様々なサービスが生まれてきており、選択肢が整ってきています。

多拠点生活は、一部の人だけではなく、誰もが選択できる時代になってきています。

週末の1日から、多拠点生活の第一歩を

もちろん、制度やサービスが整ったからといってみんながすぐに多拠点生活をはじめられるわけではありません。

興味はあるけれど、まだ不安、といった人に向けて、アンジュさんから実践しやすいアドバイスをいただきました。

まず、自分の過ごす場所を変えてみるのが良いと思います。例えば、週末だけ海の近くに行ってみて、ホテルでもいいのでそこに滞在してみる。車でソロキャンプなんかもいいかもしれません。

とにかく、ちょっとずつでいいので、自分が行ってみたかったところに行って、「自分がここに暮らすなら?」と想像してみてください。

そうすると、ここだと何が足りなくて、どんなサービスがあるといいのか、どんどん具体的になってきます。

そうやって、まずは自分の毎日の生活の中の1日を変化させる。それだけで、見える世界は変わってくると思います。

ADDressでは週末の1日から気軽に多拠点生活を始められる「2枚プラン」をご用意しています。アンジュさんも利用された2枚プランで、あなたも理想の暮らしの一歩を踏み出してみませんか?

石山アンジュさん新著『多拠点ライフ』のご紹介

終わらない戦争、自然災害、感染症、など何が起こるかわからない時代の中で、働き方だけでなく暮らし方、ライフスタイルそのものを見直す人が急増している。その中で、「いくつもの選択肢をもつこと」はこれからの社会の豊かさのスタンダードになる。

日本のシェアリングエコノミーの第一人者であり、自身も多拠点生活を実践している著者が、多拠点ライフで変わる、新しい社会と生き方、今から始められる実践方法を提示する一冊。

書籍の販売は8月11日。Amazonにて先行予約を受け付けています。

この記事を書いた人

三上ゆき

一般社団法人READYBOXで副代表をしながら、ライターやフリースクールの先生もしています。 「いいことを、淡々と」がモットー。