「場所を変える」と視点が変わる。仕事をしながら多拠点で暮らす魅力【体験インタビュー】りよさん

駅に降り立ってすぐ、鳥のさえずりが聞こえる。

少し歩くと、目の前には新緑の山々。

仕事があって遠くへは行けなくても、少しだけ足を伸ばして「ただ場所を変える」。

見える景色を変えると、同じことを見ても視点が変わるかもしれません。

ADDressは、そんな変化のきっかけをつくる、「多拠点生活」というライフスタイルを拡げ、移住でも、定住でも、所有でもない生活を提案しています。

今回は「福岡市での仕事の合間で行ける場所」を軸に武雄A邸別府A邸に滞在したりよさんにお話を伺いました。

滞在先で、地域の人とのつながりを持つ

私は普段、一般社団法人シェアリングエコノミー協会で「地域をどう持続可能な状態にしていくのか?」などをテーマに官民連携の活動を行っています。

とはいえ、日常的にシェアハウスに住んだり、シェアカーを使ったりといった生活をしているかというとそうではありません。

サービスを使うことだけがシェアエコではなく、あくまで一つの手段だと考えているので、出張などで使う宿泊先も、普通にホテルをとることだってあります。

今回は、移動をしながら働く一方で、訪れる各地で地域のひとと繋がるというADDressライフを体験してみたいと考え、3日間のプラン(2枚チケット)を利用しました。

ADDressの魅力はやはり家守さんがいること。家守さんや会員の方に会えるかな?とワクワクしながら家を探すことができました。

また、今回は住まいのある福岡市での予定の合間で行ける距離で滞在できる家を探して訪れました。

ずっと行ってみたかったカフェで会いたかった人と会う

武雄では、武雄市図書館のリニューアルなどでも有名な元市長樋渡啓祐さんがオーナーを務める「エミカフェ」へ。

心地よい空間はもちろん、カフェという場を通して武雄内外の人が自然と共存する場づくりをされている元市長の樋渡さんとのお話はとても刺激的で、アツい何かが自分の中に灯された気がしました。

その後は、そんな樋渡さんからご紹介いただいた方の元にご挨拶に行ったり、「行ったほうが良い」と強くおすすめいただいた「らかんの湯」をその場で予約。サウナでリラックスし、偶然出会ったさまざまな人やことを振り返る、最高の時間を過ごすことができました。

「住」のシェアで感じた心地よいシェアのあり方

到着してすぐ、地面からもくもくと温泉の湯気が出ている風景が広がる別府。

普段見慣れない景色に驚きつつも、「この景色の中で当たり前に暮らしている人がいる」ということに気がつき、誰かの当たり前が自分にとっては非日常になるのだということを再確認しました。

駅から10分少し歩いて、別府A邸に到着。夜遅くまで仕事が入っていたこともあり、スーパーが閉まるギリギリくらいの時間に食材を買いに行き、夜も朝も自炊をしました。

ここで印象的だったのが、誰かとシェアしようということもなく、各々が各々のタイミングで勝手に調理し、各々のタイミングでいただく。その合間合間に少し話したり、感想をシェアしたり、たくさんできたものはおすそ分けする。そんな無理をしない関係性が自然と生まれていたこと。

無理のない自然な関係性の中で、家守さんや他の利用者の方々と一緒に食卓を囲んでお話できたことは、とても素敵な思い出になりました。

こういった心地の良い距離感が、住まいや暮らしをシェアするなかでとても大切なことなんだと実感しました。

(屋守さんご実家から送られてきたアスパラガスを使ってつくり、お裾分けしてくださったもの)

「シェアライフ」と聞くと旅人やノマドっぽい人、など一握りの人しかできないこと、特別なことだとイメージを持つ方も多いかもしれません。でも実はもっと自然なことなのではないかと私は思います。

今回の食事のように、それぞれがシェアしたいことをシェアすれば良いし、シェアしたいと感じないものは独り占めしたっていい。暮らしを豊かにするための一つの手段として「シェア」を活用すると良いのではないでしょうか。

日々の中に「変化」をつくる、そんな場所を探してみる

今回の滞在を通して、仕事をしつつ、何も決めずにただ場所だけを変えてみることで、視点が変わり、「余白」が生まれたというりよさん。

まずはサイトから家を探してみることで、りよさんのように、日々の生活にちょっとした変化を作ることができるかもしれません。

気になる方は、是非メール登録でADDressの家の詳細情報を覗いてみてください。

お部屋の様子だけでなく、利用者さんからのレビューや家守さんからの最新情報までご覧いただけます。

この記事を書いた人

三上ゆき

一般社団法人READYBOXで副代表をしながら、ライターやフリースクールの先生もしています。 「いいことを、淡々と」がモットー。