土地の空気と時間を味わう暮らし。ADDressの家で1週間ワーケーション体験!

こちらの口コミ記事はmomoka様より寄稿いただき、note『土地の空気と時間を味わう暮らし。ADDressの家で1週間ワーケーション体験!』から転載しております。

※この記事の内容は2022年9月時点のものです。サービス料金や拠点数については異なる場合があります。

9月中旬、念願のワーケーションをしてきました。

利用したのは、月額4,800円(税込)(※2ヶ月目〜 9,800円)から全国のさまざまな家に住むことができるサブスクリプション型の多拠点居住サービス「ADDress」。

リモートワークをしているということもあり、ワーケーションや多拠点生活に興味があった私。「ADDress」というサービス自体は知っており、実は以前から気になっていて……

・旅行とも移住とも違う「期間限定の家」ってどんな感覚?
・どんな人が利用しているのだろう?家に馴染めるのかな?
・不便なことはないのかな?ちゃんと生活や仕事はできる?

新しい体験にワクワクする気持ちと、不安も混ざったドキドキする気持ちとを半分ずつ抱えて、1週間の体験滞在が始まりました。

はじめての土地で1週間だけ「暮らす」ということ


今回訪れたのは、島根県の最西端に位置する津和野町。この町にあるADDressの家「津和野A邸」で1週間暮らしました。

「せっかくなら行ったことがない土地がいいな」と探していたなかで見つけた津和野。

名前も、どこにあるのかも知らなかった場所にこれからしばらく滞在するのか……と考えると、なんだか不思議な気持ちでした。

不自由なく生活ができるのかも気になるところです。行きの鈍行列車に揺られながら調べていたのは家周辺のスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど。

観光もするつもりではいたものの、「その辺は着いてから誰かに聞けばいいや〜」くらいの気持ちで、まずは家周辺の環境を調べながら向かいました。

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レトロな雰囲気の駅がかわいい!

津和野駅へ着くと、まるでアニメに出てきそうなのどかな風景が広がっていました。心なしか、流れる空気もゆったりとしています。

津和野A邸は、津和野駅から歩いて15分ほど。街の空気に合わせて私ものんびり歩きながら家に向かいました。

到着してそっと扉を開くと、畳のような懐かしい香りが微かにしました。

「ここで1週間暮らすのか……」

落ち着かなくて、家の中をうろうろ……なんとなく忍び足に。
そうだ、とりあえず自分の部屋を整えよう。2階にある自分の部屋へ向かいます。

私が滞在する部屋は、10畳ほどの畳の部屋。空気と景色が綺麗だから、窓の近くに布団を敷いてみることにしました。

仕事で使うものやメイク道具も定位置を決めて机の傍にセット。ミニマムな私の部屋の完成です!

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布団も、自分でカバーをかけてセット。


その後、近くのスーパーで買い物も済ませました。滞在中に上手く使い切れるように注意して買い物をしないといけません。

部屋も食料もセット完了!少しずつ「家」感が出てきました!


初日は家で誰かに会うことはなく、広々としたリビングで1人ゆったり晩ごはんを食べました。

リビングのあちこちに、家守さん(ADDressの各家を管理しているコミュニティマネージャー)が生けた花や達筆な字が。心遣いに心が温まります。

少しそわそわしながらもどこかホッとする、親戚の家に久しぶりに訪れた時のような感覚で夜の時間を過ごしました。


ADDressの家で仕事をしてみた


2日目からは、しばらく仕事。自分の部屋にデスクと椅子が備え付けられていたので、基本的には部屋で仕事をしていました。ある仕事の1日を振り返ってみようと思います。


7:30 起床、身支度
いつもは始業時間のギリギリに起きてしまうことが多い私ですが、せっかくなので余裕を持って起床。部屋にある大きな窓を開けて目を覚まします。自宅のある大阪ではなかなかすることのない、津和野滞在中限定でできた朝のルーティーンです。

8:30 近くを散歩
軽く身支度をしてから、せっかくなので家の近くを軽く散策することに。山が近いから朝の空気がひんやりしていて、目も覚めて心地いい……。

9:30 仕事開始
パソコンを立ち上げて、仕事開始。部屋で仕事ができるから、リモート会議があっても安心です。

たまに聞こえてくる、電車の「ガタンゴトン」というのんびりした音をBGMに、午前中は集中モード。

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天気が良い日は窓全開で!


13:00 お昼休憩
リビングでサクッと料理して済ませてしまう日が半分、近所のお店でお弁当を買う日が半分。自宅で仕事をしている時と昼食のとり方はそこまで変わりません。

でも、見えている景色が違うぶん、いつもよりリフレッシュできた気分!

14:00 仕事再開
午後の勤務スタート。津和野A邸にはコワーキングスペースもあります。気分転換したいな、という時はリビングやコワーキングスペースへ!

津和野A邸にはADDress津和野オフィスも併設されているので、「こんにちは〜」とADDressの社員さんともあいさつを交わしながら、仕事を進めました。

一人暮らしだと特に、ひとつの家の中で場所を変えて作業をすることもなかなかないですよね。

気分転換に好きなところで仕事ができるのもADDressの家の良いところだな、と今回の体験で感じました。

16:00 リフレッシュして、もうひと頑張り!
終わりまであと少し!もうひと頑張りするためにちょっとだけ休憩です。散歩に行くもよし、畳でゴロンと横になるもよし。

私は、部屋から景色を眺めながらのコーヒータイムがお気に入りでした!

18:30 仕事終了
気がつけば外は真っ暗。リビングの方から、何やら料理をしているような音が……。パソコンを閉じて私も晩ごはんにします。

19:00 晩ごはん
買い出ししておいた食料を使って自炊をします。リビングに向かうと先客が!

「こんにちは〜」

慣れた様子であいさつをしてくれたのは、津和野A邸を下宿先として長期滞在している高校生の男の子。

順番にキッチンを使って、同じ食卓を囲みます。ぽつりぽつり、なんでもない会話をしながら晩ごはんを済ませました。

21:00 お風呂、まったり自分時間
ゆっくり湯船に浸かったあと、部屋に戻って自分の時間を過ごすことに。習慣にしている勉強を少しだけして、眠たくなるまでお気に入りの本を読みます。山が近いので、窓の外から聞こえてくる虫の声がBGMです。

必要最低限のものしか持ってきていないミニマムなADDressでの生活だからこそ、いつもより丁寧に時間を使うことができた気がします。

23:00 就寝
普段は夜ふかししがちな私ですが、早めに布団に入ります。明日の朝もまた散歩をしようかな?なんて考えながら、いつもより早めの就寝。

ADDressの家で仕事をしてみて、結論、想像以上に快適でした。私が滞在した津和野A邸では、仕事をするにあたってこのようなものが揃っていました。

・Wi-Fi
・デスク、椅子(部屋に備え付け)
・コワーキングスペース(10席)
・テーブルタップ、延長コード

※コワーキングスペースやテーブルタップなどの備品はない家もあるそうです。

仕事に必要なものはだいたいは揃っているので、自分の仕事道具さえあれば不自由なく過ごせるな、という印象です。

しいて言えば、デスクワークでどうしても腰が疲れてくるので、普段自宅で使っている小さなクッションを持参してもよかったかな……と思いました。

ただ、自分の部屋だけでなく場所を変えて作業ができるので、色々と移動してみることで私は解決できました!


のんびり過ごす、ADDressでの休日


津和野のおすすめの場所は、家守さんが教えてくれました!

家守さんに初めてお会いできたのは2日目のお昼。リビングで昼食をとっていると、家守の漆谷さんが家の様子を見にやってきました。

「昨日はゆっくり眠れましたか?」

優しいお母さんのような雰囲気が印象的な漆谷さん。お休みの日はどこに行くのが良いですか?と尋ねると、「ちょっと待っててね」と奥からパンフレットを持ってきてくれました。

「山陰の小京都」と呼ばれる津和野には観光する場所もたくさん!机いっぱいにパンフレットを広げて、おすすめの場所や美味しいご飯屋さんをひとつずつ教えてくれました。

「都会に比べたらここは何もないけどね、何もないところでゆっくりするのもたまには良いでしょ?」

そう言いながら、地域のことを教えてくれる漆谷さんからは津和野愛が伝わってきます。

お話を聞いていると、早く休日にならないかな……とワクワクしてきます!


そして待ちに待った休日!

最初に足を運んだのは太皷谷稲成神社です。部屋からも見えていて気になっていた場所でした。

家からは徒歩10分もかからず到着したので、仕事前も朝の散歩がてら行ってもよかったな、なんて思ったり。

ゆるやかな坂を登っていくと、立派な社殿が待ち構えています。緑の中に映える朱色が綺麗で、パワーを感じるとても気持ちの良いところでした!

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太皷谷稲成神社。日本五大稲荷の一つです。


続いて向かったのは、町の中心部にある殿町通り。藩校養老館跡、郡庁跡など歴史を感じる建物が多く立ち並んでいます。

特に印象的だったのは、津和野カトリック教会。敷地の中へ足を一歩踏み入れると、なんだか空気が変わって荘厳な雰囲気。

周りと作りの違う建物ということもあり、ひときわ目を引く存在でした。

通りにある堀割に鯉が泳いでいるのも殿町通りの特徴。穏やかな景色だけど歩いているだけで面白い、津和野の街並みを満喫できました!

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カトリック教会。間近でみると迫力満点!
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鯉がたくさん泳いでいて、つい覗いてしまいます。


土地の空気と時間を味わう、ADDressでの暮らし


気がつけば津和野での滞在ももう終わり。あっという間の1週間でした。

最終日、布団を畳んで、掃除機をかけて、自分用にカスタマイズしていた部屋を元通りに片付けます。

初日と同じ状態になった部屋を見渡すと、1週間前のことなのに懐かしい気分。

ドキドキしながらそっと扉を開いたこの家が、いつの間にか、夏休みに遊びにきたおばあちゃんの家のような愛着のある落ち着く空間に変わっていました。

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元通りの部屋に。少し寂しい……

落ち着いた気持ちで生活できるのか?家に馴染めるのか?ドキドキを抱えて津和野A邸へやってきた私でしたが、気がつけばそんな心配事をしていたことさえ忘れていました。

無理に観光ばかりすることもなく、雨の日は家で時間を気にせず本を読んだり、晴れの日でも窓を開けて畳でゴロゴロしたり。

散歩や買い物から帰ったら、自然と「ただいま〜」と言いたくなる安心感がADDressの家にはありました。

旅行とも移住とも違う、期間限定の家で「暮らす」というスタイル。だからこそ、無理せず気張らず自然体で町や家に馴染むことができたのではないかと思います。

こんなにのんびりと時間を味わうことって、あまりなかったかもな……部屋を掃除しながら滞在期間を振り返ってふと思いました。

ADDressの家での1週間は、気がつけば自分の時間を大切にする期間になっていました。

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津和野、1週間ありがとう!記念にパシャリ。

そして今回実際に体験滞在をしてみて感じたのは、家守さんをはじめADDressの家に関わる方たちとの距離感がちょうどいいな、ということ。

同じ屋根の下での暮らしですが、ずっとコミュニケーションを取っていないといけないわけではありません。話したい時は話せばいいし、自分の時間にしたい時は1人で過ごせばいい。

そうやって気ままに過ごせるからこそ、ADDressに関わる方たちも穏やかな方が多いのかな?なんて思ったりしました。

ADDressの家で待っているのは、その町での「暮らし」。新たな場所での出会いを楽しみつつ、自分自身のことも大切にできる空間がそこにはあります。

今回の私のように、ワーケーションがしたい!という方はもちろん、ちょっとした日常の気分転換にも。

いつもの生活はそのままで、いつもと違う空気で過ごしてみることで新しい心地よさを見つけることができるのではないでしょうか。

今回の体験がなければ、訪れることがなかったかもしれない津和野。帰り道は、もうマップも必要ありません。

また戻って来られますように……と願いながら、すっかり見慣れた津和野A邸の扉を閉めました。

転載元:『土地の空気と時間を味わう暮らし。ADDressの家で1週間ワーケーション体験!