夏はサーフィン、冬はスノーボードの多拠点生活を実現 会員岩崎さん:vol.5【ADDress会員インタビュー】

ADDressの会員になる理由はさまざまですが、多くの方が「ADDressを始めて価値観が変わった」と言います。

今回お話を伺ったのは2020年12月頃からADDressを使い始めた岩崎さん。

趣味がスノーボードで、シーズン中は当時住んでいた静岡から週末ごとに長野・新潟へ出かけていたそうです。

新潟県の十日町A邸から、オンラインでつないでお話を伺いました。

スキー場に近い移住先を探していたが・・・

趣味がスノーボードで、シーズンは休みのたびに長野や新潟に滑りに行きます。

以前は静岡に住んでいたので、週末ごとの移動だと金銭的にも体力的にもきついところがありました。

かつてスキー場に勤めながら暮らしていたこともあったので、最初はスキー場の近くで移住先を探していましたが、コロナでテレワークが解禁になったこともあり、住む場所は都内である必要はない、と思ったんです。

ただ移住となると転居を伴うのでハードルが高く。

それに夏はサーフィンをやるので、海と山の両方が楽しめる生活がよいと思っていたんです。

そんな中、ネットを検索していてADDressをみつけました。

多拠点生活なら夏は海でサーフィン、冬は山でスノーボードという生活を実現できるのではないかと思い、説明会に申込み話を聞くと、過ごし方もマッチしていたので会員に。

それが2020年の12月です。

静岡の賃貸も手放し、ADDressだけで生活ができた

始めた当初はADDressの家だけで生活できるか不安があり、賃貸契約の部屋を残していました。

しかし、意外とADDressだけで生活できるものでした。

私はあまり短期間で移動したくないので、1つの家を1週間単位で予約しています。

人気の家はかなり先の日程しかとれませんが、地方の場合は比較的空いているので予約に困ることはありません。

賃貸もADDressを始めて3ヶ月経過したところで手放しました。

予約で困ったことは、自分の予約ミスではありますが、家を出る出発日に次の家の到着日の予約を入れておらず、その日に滞在できる部屋がなく焦ったことがあります。

前の家の出発日=次の家の到着日、として予約をとらないと間があいてしまうのです。

荷物はボード関係のものがあるので車に詰め込んで移動しています。

荷物のほとんどは遊び道具かもしれませんね。

何枚もボードを運ぶのも大変なので、今後は工夫していきたいところです。

例えば、スキー場や海に近いADDressの家に置かせてもらって、その間他の会員も利用できるようにするとか、レンタル収納スペースに保管しておくなどですね。

スキー場の現状を知り、転職へ

仕事はエンジニアで、働き方は完全リモートです。

2021年の12月に転職をし、今は国内最大級のスキー場・積雪情報サイトSURF&SNOWスキー場情報サイトの運営会社でエンジニア兼広報として働いています。

どこにいても仕事はできますし、むしろスキー場運営会社はお客さんなので、移動して他の地域の現場も見ることができ、仕事にプラスになっています。

前職も同じくエンジニアでしたが、月数回の出社はありました。

やりくりして対応できていましたが、冬や雪山、夏は海と移動生活をするうちに、コロナの影響もあり、スキー場の集客が厳しいことを知って。

アウトドアスポーツファンの一人としては

何か役に立てることがあればスキー場を盛り上げていきたいと思ったんです。

自分の遊び場を守りたいという思いもありました。

(冬の週末はスノーボード。好きが高じて仕事にもつながる)

転職しようと思ったきっかけは、ADDressでの生活も影響していると思います。

ADDressLifeをする中で、価値観も変わっていきました。

変化は2つあり、

「そんなに頑張って働かなくてもよい」と思えたことと、

「消費することで小さいながらも地域に貢献したい」と思えるようになったことです。

ADDressではさまざまな会員に出会います。フリーランスの方も多くいました。

話を聞いたり働く姿を見るうちに、頑張って働かなくても何とかなるなと思ったんです。

前職では週5フルタイムで残業もして仕事をしていましたが、

ADDressで出会う人たちを見ていると、仕事をするときは集中し、生活も楽しんでいます

仕事の合間の休憩時間に遊びに行っている人もいましたし、メリハリも感じられました。

以前は9〜17時など一律で時間が決まっていて働くのが当たり前と思っていましたが、自分が一番乗れるときに仕事をするほうが効率がよいと思ったんです。

実際に仕事も遊びも楽しんでいる人たちを見て、自分もそのような働き方をしたい、と思うようになりました。

地域でお金を使うことについては、実際に地方で生活をして、人が来ないことで経済的に停滞する現実を身近に感じたことが大きいと思います。

ADDressではお手頃な金額で滞在をさせてもらっているので、その分地元のお店で買い物をするなど地域に還元していきたい、と思うようになりました。

これもいろいろな地方に滞在して現実を見ることで芽生えた価値観ですね。

観光するだけではわからなかったと思います。

ADDressでお気に入りの家

ADDressでのお気に入りの家は「十日町A邸」「用宗A邸」「静岡榛原A邸」です。

(新潟県にある十日町A邸。1階はコワーキングスペースになっている)

十日町A邸は新潟県にあり、スキーやスノーボードを楽しめます。

オフィスとして使われていることもあり、共有スペースでリモートワークをするときも程良い緊張感。

またキッチンが広く自炊に便利なことと、温泉が市内に5-6か所あって安く利用できるのでよく通います。ご飯やさんや居酒屋さんも周囲にあるので便利です。

最寄りのJRの駅からも徒歩5分の距離なので、車がなくても来られますよ。

十日町の多拠点生活のケースとして、動画で紹介されたこともあります。

(静岡県用宗A邸。白く広い部屋に光が差し込む)

用宗A邸はゆったりした広さで海も近く、家守の八木さんが楽しそうに仕事をていて、こちらまで楽しくなるような家です。

ものの置き場所がわかりやすく説明されていたり、生活用品の販売など細かい気遣いが感じられ、居心地のよい家です。

(静岡県榛原A邸。薪ストーブもある)

静岡榛原A邸は「ゆる宿Voketto」というゲストハウスとの提携物件ですが、家守の三高さんは何でもできるすごい人。

大工やギタリストとしての顔も。ここで食べるカレーもとても美味しいんですよ。

縁側に椅子が置いてあり天気のよい日は文字通り「ぼけっと」できますし、

ときどき走るSLが家から見えるので鉄道好きな方にとっても楽しい家ですね。

子どもの可能性を広げる、「オンライン先生」も始めた

ADDressには会員にも家守にも面白い人や、いい意味で変な人がいます。

それに影響されて、ADDress内で始めた活動が2つあります。

1つは部活を始めたこと。

「ヨコノリ部+」といって、スノーボード、サーフィン、スケートボードなど

ヨコノリのスポーツを楽しむ部活です。

会員のユウキさんが作る「アドレスホッパーの雑談ラジオ」に出演したことがきっかけで、

立ち上げることの背中を押してもらいました。

ヨコノリが初めての方、やってみたいけど今まで躊躇していた方にこそ来てほしいですね。

体験することでの感動があると思います。

クリスマスには仮装して雪山を滑りました。

(クリスマスの仮装スキー・スノボの様子)

1月には会員だけでなく家守のお子さんも訪れ、マンツーマンでレッスンをすると少しずつ滑れるようになりました。スノーボードだけではなく雪だるまを作ったり雪玉合戦をしたりして盛り上がりました。

(1月のイベント。家守のお子さんも参加しました)

もう1つは「おしごと部」を通じて、家守のお子さん(小5、6)にオンラインでPC操作を教えるようになったこと。

子どもに教えるというのは初めての経験でしたが、「自分で考えられる能力」を養ってあげたいと考えています。

今後はプログラミングも教えていく予定ですが、プログラミングはただの手段なので、それを使ってどんな問題を解いていくかを伝えたいと考えています。

まずは興味を持ってもらうことが入り口ですね。そこからいろいろなものを調べて、知識を広げていってほしいと思います。

だからカリキュラムも作りません。その子にあったペースと内容で進めています。

家守さんからは「子どもの可能性を広げてほしい」と依頼いただきました。

やっていて楽しいし、取り組みがいのある仕事ですね。

ADDressの会員になろうか迷っている人たちへ

ADDressを使ってみようか迷っている方たちへお伝えしたいのは、

まずは体験してみては、ということです。

最低利用期間は90日で休会制度もありますし、それほどハードルは高くないのではと思います。

普通では会えないような人と出会い、刺激を受けて自らの価値観が変わることもあります

実体験に勝る感動はないんですよね。

ぜひ多拠点生活を楽しんでいただきたいなと思います。

***

ADDressを始めて、暮らし方や価値観、仕事まで変わった岩崎さん。家守のお子さんにプログラミングを教え始めたというエピソードでは、「教えるのではなく、自分から興味をもてるようにサポートする」と熱を込めて語ってくれました。まるで波に乗るように人生を楽しみ、気付くと大きく変化している。ADDressではそんな化学変化が起きています。

この記事を書いた人

高石典子

2020年8月よりADDress会員。月の半分はADDressの家を巡り、半分は自宅で過ごす。中学・大学生の2人の子の母。フルリモートで仕事をしており、母親業もリモート化できるのではと実験中。仕事はキャリアカウンセラー&ライター。喫茶店での読書と銭湯後の一杯が至福のひととき。得意技は「ポジティブ変換」。