ここ数年、「今年の夏は異常だ」という言葉を毎年のように聞くようになりました。そして今年は、ついに国内でも40℃を超える地域が現れました。もはや猛暑ではなく、「酷暑」が日常になりつつあります。
最近、ドバイに住む知人が「日本の暑さとドバイの暑さは種類が違う」と投稿していました。ドバイは40℃を超えても空気は乾燥していて、街全体が暑さを避ける前提で設計されています。住宅はセントラルクーリングで室温が一定に保たれ、移動は車が中心。ショッピングモールや公共施設は冷房が整い、真夏の日中12時〜15時は屋外作業を原則禁止する制度や、学校の体育や部活は午前中か夕方にされているそうです。
一方、日本は湿度が高く、徒歩や自転車、公共交通機関で移動する機会も多い。学校、通勤、営業、配送、建設など、多くの人が一番暑い時間帯に外で活動しています。
「熱中症に気をつけましょう」という呼びかけだけでは、もう限界なのではないでしょうか。
暑さに耐えることではなく、暑さを避けることを前提に、住まいや働き方、街の設計そのものを見直す時期に来ているように思います。
実は、私が札幌へ移住した理由の一つもそこにあります。
もちろん夏が涼しいことは大きな魅力ですが、それ以上に感心したのは、札幌という街が冬という厳しい環境を前提に200万人が快適に暮らせるよう設計されていることです。地下歩道や地下街が発達し、雪の季節でも移動しやすく、生活しやすい街になっています。
「気候に人が合わせる」のではなく、「気候に合わせて街をつくる」。
その発想は、これから日本が向き合う夏にも必要なのではないでしょうか。
「クールケーション」という、新しい旅のかたち
そんな中、世界では「クールケーション(Coolcation)」という言葉が広がっています。
クール(涼しい)とバケーションを組み合わせた言葉で、暑さを避け、気温の低い地域へ滞在する旅のスタイルです。
これまでは「暖かい場所へ行く」ことがバケーションの定番でした。しかし近年はヨーロッパでも記録的な熱波が続き、北欧や高原、沿岸部など比較的涼しい地域への旅行需要が高まっています。
日本でも同じ流れが始まるでしょう。
北海道や東北、高原エリア、標高の高い山間部など、朝晩はエアコンがいらない場所がまだ数多く残っています。
ADDressには、そんな地域に暮らすように滞在できる家が全国にあります。
昼間は木陰で仕事をし、夕方になったら散歩をする。地元のスーパーで食材を買い、キッチンで料理をつくり、涼しい風が吹く庭やテラスで食事を楽しむ。
観光地を急いで巡る旅行とは違い、その土地の気候そのものを味わう時間です。
■この夏はぜひ、ADDressのクールケーション特集から、涼しい滞在先を探してみてください。

https://address.love/theme_lists/48e04f23be
暑さから少し距離を置くだけで、仕事の集中力も、睡眠の質も、食欲も驚くほど変わります。
「旅するように暮らす」が、社会の暑さ対策にもなる
私はADDressを通じて、「旅するように暮らす」というライフスタイルを提案してきました。
その価値は、観光だけではありません。
これからは、季節に合わせて暮らす場所を変えること自体が、健康で豊かな生活につながる時代になると思っています。
夏は北海道や標高の高い地域へ。
冬は暖かい地域へ。
人が季節に合わせて移動することで、一つの場所に負荷を集中させず、それぞれの地域の魅力も生かすことができます。
企業も夏だけリモートワークや朝型勤務を取り入れたり、自治体も「涼しい地域への長期滞在」を後押ししたりすることで、日本全体の暑さ対策は大きく変わるかもしれません。
気合いや根性で暑さに勝とうとする時代は、もう終わりです。
暑さを前提に、暮らし方を変える。
その選択肢の一つが、クールケーションであり、多拠点生活です。
猛暑のニュースを見るたびに、「今年も暑い」で終わるのではなく、「今年の夏はどこで過ごそうか」と考える人が増えたら、日本の夏はもっと豊かで快適になる。
ADDressは、そんな新しい夏の過ごし方を応援していきたいと思っています。