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岩手県の北東、太平洋に面した街・久慈市。連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台として知られるこの街の、久慈駅から徒歩5分の場所にADDress久慈A邸(建物の呼び名は「日々荘(ひびそう)」)はあります。築55年ほどの木造建築を、キッチンと水回りを中心にリノベーションした一軒家。いまではあまり作られない磨りガラス、磨き込まれた無垢材の廊下、白い壁。かつて多くの人を迎えてきた建物の意匠がそのまま残る、静かな品のある空間です。オープンは2026年5月、まだ新しい拠点です。

この記事では、滞在した会員さんのレビューを手がかりに、久慈A邸で過ごす時間をお伝えします。読み終わるころには、金曜の夜に久慈駅へ降り立ってから日曜の朝までが思い浮かぶはずです。
久慈A邸(岩手県) | ADDress【久慈駅徒歩5分】元旅館をリノベーションした磨りガラスが印象的なみんなで過ごすと日常が少し楽しくなるシェアハウスaddress.love
レビューが語る久慈A邸の魅力
理由1:食卓を囲む時間が、そのまま「この家の中心」になっている
複数の会員さんがそろって書き残しているのが、家守さんご夫婦との時間です。同じ食卓を囲んで話す時間そのものが、この家の楽しみとして受け取られています。

「話したい日は話せて、静かにしていたい日はそっとしておいてもらえる。そういう距離感です」「到着時に家守さんがいらっしゃったので、丁寧にご説明いただきました。おかげで安心して過ごすことができました」と、8月に滞在した会員さんが触れています。
家守さんご夫婦は久慈の地元出身。ご主人は父から継いだ給食会社を営みながら2024年にこの家を始めた方で、奥さまは屋上の花の世話や庭に来る猫の面倒を見ています。「だいたい会える」距離感でこの家に暮らす、その土地の人たちです。
理由2:古い木造の趣と、清潔さが両立している
築55年ほどの木造建築と聞くと身構える人もいるかもしれませんが、レビューが伝えているのは逆でした。
「趣ある木造の佇まいを残しながら、綺麗にリフォームされており、快適に過ごせました」(6月に滞在した会員さん)
「布団もユニットバスもキレイで快適に過ごせました」(会員さん)
寝具と水回り。満足度を左右するのはこの2つで、そこが整っているという声が時期の違うレビューから重ねて出てきます。建物の意匠は残し、触れるところ・眠るところには手を入れる。そのバランスが、この家の実力だと思います。
理由3:ドアの外に、街の楽しみがそのまま広がっている
目の前の通りは通称「親不孝通り」。昭和の時代は飲み屋が連なっていたそうですが、いまは静かで、地域の野良猫が通り抜けていく通りです。そのうえで徒歩圏が充実しています。とんかつの老舗まで徒歩30秒、居酒屋まで徒歩20秒、焼き鳥屋まで徒歩1分。コンビニとドラッグストアが徒歩5分、スーパーが徒歩9分。クリニックも図書館も徒歩5分圏内です。
「久慈駅から近いのも魅力的ですし、食事処もいくつかあるので、電車移動の方でも快適に過ごせると思います」(会員さん)
そして、久慈という街そのものが面白い、という声。
「いたるところにあまちゃんの要素が散りばめられています。全国的にシャッター商店街はありますが、そのシャッターの使い方などもあまちゃんと絡めて良い使い方をしてるなと思いました」(会員さん)
シャッターの一枚にまで街の工夫がある。歩くこと自体が目的になる街だ、ということです。
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【金曜 20:00】磨りガラスの灯りに迎えられて
久慈駅から徒歩5分。ひとつだけ覚えておきたいのは入口の場所です。
「建物の入り口がグーグルマップだと道路に面した方に見えますが、駐車場の奥の方に入り口があります」(会員さん)
先に知っていれば迷いはゼロ。荷物を置いたら、徒歩20秒の居酒屋か、徒歩1分の焼き鳥屋へ。焼き鳥屋は「一本90円という今時珍しい安さでしかも美味しい」とレビューに。ひとりでも入りやすいお店だそうです。
【土曜 7:00】屋上のコーヒーと、裏手の階段
朝は屋上庭園へ。自由に出入りでき、家守さんご自身も「朝・昼・晩、風が気持ちいい」とお気に入りに挙げる場所です。コーヒーを淹れてぼんやりしたら、家の裏手の階段を上ります。

「巽山公園。拠点の裏手すぐ近くの階段を上ると、高台からの景色が綺麗です」(会員さん)
レビューで真っ先に挙げられたスポットが、歩いて行ける裏山にある。贅沢な朝です。
【土曜 10:00】YOMUNOSUで、あまちゃんと本と仕事と
散歩から戻ったら、久慈市情報交流センターYOMUNOSUへ。「一階はあまちゃんの展示があります。二階より上は図書館で、Wi-Fiもあるので仕事もできます」とレビューに。1階で「あまちゃん」の世界に触れ、階段を上れば静かな図書館です。久慈A邸の部屋にもデスクとチェアがあり、Wi-Fiはウェブ会議でも使える速さなので、気分で使い分けられます。
【土曜 14:00】小袖海岸へ、海を見に行く
車が使えるなら午後は海へ。小袖海岸沿いのつりがね洞は、レビューでも紹介されていたスポット。「道が細いところがあるので、少し注意が必要です」という一言も添えられていました。その先の小袖海女センターでは、時期が合えば海女さんの素潜り実演やウニが楽しめるそう。近くには「あまちゃん」の石碑も。6月ごろからはウニが解禁になり、スーパーに生ウニの瓶詰めが並ぶとのことです。
【土曜 18:30】家守さんの食卓と、その先の夜
夕方、家に戻ります。食卓を囲んで今日歩いた場所の話をしていると、次に行くべき場所が自然と増えていきます。
夜がまだ続くなら、カフェロケッツへ。家守さんのお兄さんが営む夜営業のカフェです。レビューには「兄弟で性格が違いすぎてクセが強めで面白い」とあり、家守さんご自身も「兄夫婦の掛け合いが抜群らしいので好きな方はぜひ遊びにいってもらいたいお店です」と返信しています。
【日曜 8:00】サウナか、モーニングか、レコードか
最後の朝は三択です。ひとつは、駅の反対側にあるクジサウナ。
駅の反対側に男性専用ですが、クジサウナというサウナ付きの銭湯があり、サウナ好きとしてはありがたかったです。(会員さん)
もうひとつは徒歩1分の喫茶店のモーニング(日曜のみ)。そしてもうひとつは、どこにも行かないという選択。奥の部屋には本とレコードと楽器(電子ピアノとチェロ)があり、自由に使えます。レコードは近所の方から譲り受けた昭和歌謡が多めだそう。一枚かけて、11時までのゆっくりした時間を過ごす。それも、この家らしい朝です。
暮らしの拠点としての実力は?家の基本情報と設備まとめ
アクセスと周辺環境
JR久慈駅・三陸鉄道久慈駅から徒歩5分。東京からは夜行バス、盛岡・二戸からは日中のバス、八戸からは電車(1日7〜9往復)で来られます。車なら新幹線二戸駅・新幹線八戸駅のいずれからも1時間強、三陸沿岸道路の久慈南ICからは一般道6分。駐車場は2台(有料・事前予約可)、自転車とバイクも各2台まで置けます。
周辺は徒歩圏でほぼ完結。喫茶店、日本酒の豊富な店、上質なコーヒーが飲めるカフェ、旬の海鮮パスタの店(2階はアートギャラリー)など選択肢が多彩で、車で20分ほど走ればpH10.7という強アルカリ性の山根温泉や古民家カフェもあります。
清潔さと特筆すべき設備
寝具と水回りの清潔さは、レビューで繰り返し触れられているとおり。設備面ではキッチンの充実が特徴で、ガスコンロ2口、炊飯器、トースター、冷蔵庫、電子レンジ、食器・カトラリー、包丁やまな板、鍋やフライパンまで揃っています。バスタブとドライヤー、洗濯機(100円/回)と乾燥機(200円/回)も。トイレは男女共用が2つ、うち1つは温水洗浄便座付きです。
そしてこの家ならではの設備が、屋上庭園。自由に出入りでき、夜はマットを広げれば星が見えるそうです。
様々な滞在スタイルに対応
部屋は「竹の間」と「櫻の間」の2室。どちらも定員2名の個室で、和布団が2組、デスクとチェア、内鍵と外鍵が備わっています(竹の間にはドリンク用の冷蔵庫も)。専用のコワーキングスペースはありませんが、リビング・ダイニングにカウンターテーブルとダイニングテーブル、和室に座卓があり、仕事を持ち込む過ごし方にも向いています。裏山の公園から子どもたちの声が聞こえることがありますが、イヤホンなしでも気にならない程度とのこと。
一方で、各部屋にテレビはなく、代わりに本とレコードと楽器が置かれた家でもあります。何もしないために来る、という過ごし方も、この家は受け止めてくれます。
知っておくと、もっと快適!滞在TIPS
入口は駐車場の奥にあります。 地図アプリだと道路側に入口があるように見えます。到着前に知っておくだけで、初日のスタートがスムーズです。
猫に会えるかもしれません。 7月に滞在した会員さんは「猫がいます。野良という事でしたが、貫禄がありじっと見られました(笑)」と報告。家守さんの返信は「気配もなく現れたボス猫に遭遇されたとのことでビックリされたと思います笑」。猫好き歓迎の家です。
最大の裏技は、家守さんに聞くこと。 地元出身の家守さんは、周辺のお店とほぼ全店が顔なじみ。レビューへの返信にも「まだまだ楽しんでもらえそうなお店もありますので、次回も日々荘を拠点に、探してみてください」とありました。いわく「3日以上滞在すると知り合いが増える」街です。
そのほか。 クジサウナは男性専用。小袖海女センターの素潜り実演は時期次第なので事前確認を。夏は涼しく、冬は寒い土地です(11月〜3月は暖房費が別途)。
結論:久慈A邸は、こんなあなたを待っている
改めて一言でまとめるなら——古い木造建築の趣を残したまま清潔に整えられた家で、地元出身の家守さんご夫婦と食卓を囲みながら、「あまちゃん」の街を徒歩で味わい尽くせる拠点です。
家守さんと話しながら過ごしたい方。車がなくても動きたい方。「あまちゃん」の街を自分の足で歩いてみたい方。仕事を持ち込みたい方。テレビのない部屋で静かな時間がほしい方。そして、猫が好きな方。そのどれにも、この家はきちんと応えてくれます。
レビューで書かれている言葉はどれも具体的で、あたたかい。滞在した会員さんが自分の足で見つけたお店や景色を、次に来る人のために書き残している。それ自体が、この家で過ごす時間を物語っているように思います。
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